英語(リーディング)
形式にとらわれず、普遍的な読解力を身に付けましょう。
共通テストでは広告のような日常生活で目にする媒体のテキストから、ストーリーのある文章、論説的な文章など実に多様な英文の読解問題が出題されます。設問についても、単純に情報を探し出す問題から、複数の情報を整理する必要のある問題、論理展開や文脈を総合的に判断して答えを導く問題まで様々な問い方のものがあります。重要なのはこれら一つ一つに対する個別の解法を細かく覚えることではなく、普遍的に通用する読解力、つまり英語を読んで正しく理解する力を身に付けることです。語彙や文法の知識を身に付け、まずは一文一文を正確に訳せるようになること、そしてその上でジャンルを問わず多くの英文を読んで読解の経験を積みましょう。
必要な情報を見つけ出す「拾い読み」の練習をしましょう。
センター試験と比べて読解量が多いのが共通テストのリーディング問題の特徴です。また、複数の英文や様々な図や表を組み合わせた読解問題の出題が目立ちます。これら全てを精査していると解答時間が足りなくなってしまいますので、設問に答えるために必要な情報を効率よく見つけ出すことが必要です。おおまかに大意をつかみながら英文を読み、問われている内容がどのあたりに書かれているか予測するという練習を日頃から実践しましょう。
英語(リスニング)
英語を音で理解する習慣をつけましょう。
共通テストのリスニング問題後半では、リピートなしの1回読みの問題が出題されます。今までのセンター試験では全て2回読みだったので、1回目で当たりをつけて2回目で細かく聞き取るというテクニックが活用できましたが、共通テストでは1回で内容を理解しながら解答まで行わなければなりません。聞いて頭の中で一旦文にして訳す、という手順を踏んでいては理解が間に合わないので、自然に聞き取り、聞き取った順に理解する必要があります。そのためには何よりも英語を音で理解することに慣れる必要があります。週に一度と言わず、二度、三度、できれば毎日英語の音声に少しずつでも触れるようにしましょう。意味の切れ目や抑揚に気をつけながら音読したり、シャドーイング(英語の音声を聞きながらそのすぐ後に追いかけるように読み上げる練習)を行ったりすることも効果的です。
「イギリス英語」にも触れてみましょう。
共通テストのリスニング問題では一部で「イギリス英語」の音声が使用されます。日頃高校などの授業で学習する音声はアメリカで標準的に話されている英語であり、あまりイギリス英語には馴染みがない受験者が多いはずです。イギリス英語を知らないからと言って全く意味が分からないということはありませんが、発音の違いによってやや聞き取り辛く感じることがあるかもしれません。英国のニュースサイトなどで動画や音声を視聴することができますので、こうした英語に触れてみるのもよいでしょう。