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腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

Excuse meとは?

2009年12月03日 06時00分00秒 | 日記
自分以外の家族の体調は芳しくなかったものの、少しは子供を喜ばしてあげたいので、サンクスギビング当日にニューヨークで毎年恒例の老舗デパート「Macy's」主催のバルーンパレードを最後の30分だけ家族と見に行った。

 妻の意見を尊重し、家族はマスクをしていったが、街中で何度も怪訝そうに見られた。現地の子供さんが親御さんに「なんであの人たちはマスクをしているの。」と尋ねているのが聞こえてきた。地下鉄で我が家の家族(妻、子供ふたり)だけがマスクをしているのは、ニューヨーカーにはさぞかし滑稽に映ったであろう。
 こちらでは、街中でマスクをしていると伝染病か何かの患者と思われると聞いた。職場で新型インフルエンザについて聞いてみると、「ニューヨークでは新型インフルエンザなんて誰も気にしていない。ただの風邪と一緒と思っているよ。」と軽く言われてしまった。近くにいたメンバーの一人として異論がでないことを見ると一般的にはこのような認識の人が多そうである。
 日本での報道だけを見ていると、ニューヨークでは新型インフルエンザでたくさんの死者が出ており、みんな深刻に受け止めているとのイメージを植えつけられてしまうが、実際の現地の空気は随分異なる印象である。やはり、マスコミの報道だけを鵜呑みにすると、現場の空気がわからないこともある。
 職場の院内メールでは、まず妊娠中の職員から優先して新型インフルエンザワクチンをしてもらえるとのこと。また、ニューヨーク市の小学校では無料で小児に対してワクチンを接種してくれる。行政レベルではきちんと感染対策が行われているので誤解なきよう。
 ニューヨークでは7人中6人がすでに新型インフルエンザにすでに感染済みと報告もある。この説が真実であれば、ほとんどの人が無症状か軽い症状しか生じなかったことになる。

 ニューヨーカーはくしゃみをするたびに、「Excuse me」を連呼する。日本人からみると風邪をひいた人間がマスクもしないで、何が「Excuse me」だよ、マスクぐらいしてくれよ、と感じるが、文化・習慣の違いは埋めようがない。感染を拡げるころに対する「excuse」でなくて、音を立ててしまったことに対して「excuse」なのか。もはや、条件反射的に、「くしゃみ」→「Excuse me」という脊髄反射的な経路(?)が出来上がっているようにも見える。
 
 我々が現地に到着したときには、すでにパレードの方は最後のほうだったので、ピカチュウのバルーンはすでになく、キティちゃんバルーンもはるか彼方で後ろ姿しか見えなかったが、イベントの雰囲気を感じることができたことと、大トリのサンタさんを見ることができたので子供はそれなりに喜んでくれたので一安心。

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