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腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

リアルなニューヨークを知ることができる本

2010年01月12日 11時54分53秒 | 日記
 一月初めに、NJにある日系スーパー「ミツワ」に出かけた。
 もともとは、破たんしたヤオハンだったらしい。
 自家用車がない場合、マンハッタン側からはタイムズスクエアから西側に徒歩5分ほどのところあるポートオーソリティーバスターミナルというニューヨーク最大のバスターミナルからバスに乗ると約30分ほどでニュージャージー州の東海岸沿いの町Edge Waterにある「ミツワ」に到着する。

 ここは、東海岸で最大規模の日系スーパーで大きさとしては、日本の郊外型のスーパーぐらいの規模がある。やはり、日本のものが恋しくなったらここに来るにかぎる。
 
 当たり前であるが、やはり日本人には、日本食が最高なのである。

 このスーパーミツワには隣接して三省堂書店がある。中は日本の本屋さんそのものである。違いは値段が日本の約1.5倍することぐらい。
 食事同様、日本語の「活字」が恋しくなってしまい、本屋さんでしばらく立ち読みにふけっていたら、面白い本を見つけた。

 ニューヨーク在住経験豊富なブラノフスキー村中智津子さんによる「ニューヨーカーはどこまで強欲か」(扶桑社新書)という本は、タイトルこそ、いかにも今風のヒット狙いで個人的には今の日本の世相を反映しているようで好みではないが、内容的にはリアルなニューヨーカーの生態が描かれていて大変興味深い本である。
 究極の「格差社会」ニューヨークの仕組みが、ニューヨークにいなくても実感できる内容で、まだ、ニューヨークに来てたった3カ月ではあるが、読んでいて「うん、うん、その通り。」と唸らされる箇所が多々あった。
 アメリカが国家としてお金持ちであることは認めなければならないが、日本に生まれてよかったと再認識すること請け合いである。
   
 いち日本人として、将来の日本が今以上にアメリカ化してほしくないと思うがきっと無理であろう。すでに東京では、貧富の点では相当な格差社会になってきている感じがする。

 お金は確かに大事だけど、お金の多寡だけで、人の値打ちを決める風潮は危ないと思う。