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腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

少し手ごたえあり。

2010年01月01日 17時03分33秒 | 日記
 仕事の終わりがけに職場の上司から声をかけられた。番頭格の人である。
 
 話の流れの中で、ある研究プロジェクトについて、自分が他のメンバーのサポートをいとわないといったところ、上司から「何言っているんだ。これはお前自身のプロジェクトだよ。周りのメンバーをうまく巻き込んで、2、3か月以内に終わらせてくれ。」と言ってもらった。
 どうやら、これまでのお試し期間はなんとか無事合格でき、戦力として認知してもらえたようである。

 これまで自分のことはすべて自分自身でやるように言われていたが、チームとして他のメンバーも巻き込んで仕事をしてもよいといわれたことは大きな前進である。自分以外には、テクニシャン、医学生をまとめて研究を進めていくのである。わが研究室は、まさに多国籍軍(アメリカ人、中国人、インド人、フィリピン人等がそろい、日本人は自分だけ!)である。
 メンバーの文化の違い、キャラクターの違い、能力の違いすべてを考慮しながら、うまく仕事を進めていく必要がある。

 こんな経験はもちろん初めてである。
 ここでは失敗するとたちまち信用を失う。自分の代わりはいくらでもいる。やるしかないのである。
 もうすぐこちらにきて3カ月、ようやく「本業」の方で日本にいては決してできないことを経験する機会に恵まれそうである。
 この状況で武者震いしないわけがない。

2010年が良い年になりますように。