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腫瘍内科医一家のニューヨーク滞在記

ニューヨーク研究留学中での出来事を感想を交えてメモ代わりにつづります。

ニューヨークでの12月25日

2009年12月30日 15時29分46秒 | 日記
 ニューヨークで初めて12月25日を迎えた。

 日本人にも12月25日はクリスマスデーとして広く認識されているが、こちらの12月25日は随分趣がちがった。
 当初、ニューヨークのクリスマスデーは街中で盛大にクリスマスのお祝いをするのかと勝手に想像していたが、全く違った。
 
 24日の夜までは人々が街中に繰り出すのであるが、25日法定休日(legal holiday)であり、デパート等街の主要なお店は一斉に休みになるのである。
 どうやら、12月25日は家族でゆっくり過ごすか、仲間内とホームパーティーをする日のようである。

 また、ニューヨークはユダヤ系の人(Jewish)がとても多いので、宗教上の理由から彼らがクリスマスデーを祝うことはなく、間違えて、ユダヤ系の人の人に「Merry Christmas」と声をかけると大変な失礼にあたると聞いた。
 自分のボスも含め、職場にもユダヤ系の人が多いのであるが、一人の同僚に聞いてみると、毎年12月ごろに「ハヌカ祭」というものを行う。彼らは独自の暦をもっていて、ユダヤ暦キスレブ月の25日から8日間を「ハヌカ祭」でお祝いするそうである。毎年日にちが少しずつずれ、今年は12月11日からはじまったとのこと。8本の連なったろうそくをともし、金貨をかたどったチョコレートを飾って食べたりするらしいと聞いた。そう言われてみると、街中に8連のろうそく型のランプや金貨のチョコレートを飾っている店がかなりあった。
 
 今年はこのような事情をほとんど知らなかったので、24日まで普通に仕事をして、25日に家族サービスをしようと思っていたのであるが、あてが外れてしまった。どうりで職場の連中の多くが24日からオフをとったり、早く帰宅していたわけである。
 唯一の救いは、24日の夜、仕事帰りに家族と待ち合わせをしてマンハッタンのミッドタウンにあるロックフェラーセンターのクリスマスツリーを見に行ったことである。あまりの人の多さに圧倒されてすぐに退散することになったが、もしこれに行っていなければ、今年はクリスマス気分を全く味わうことができないところであった。