風のアルバム

些細な記憶の断片

2024-04-20 05:51:15 | 日記

隣のお婆さんは

顔が鬼に似ていました

怒ると紛れもなく鬼になりました

私は何度か鬼に遭遇しています

 

鬼は自宅の建つ低い崖の下に

猫の額ほどの畑を作りました

猜疑心と防衛本能の強い鬼でしたから

あんな狭い畑を柵で囲いました

柵は杭と杭の間をパンティーストッキングで

つなげてある奇妙なものでした

 

 

 

 

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満天の星

2024-04-19 03:12:14 | 日記

母の内職は時々深夜に及びました

やっと仕上げて近所に持って行く時

犬の「メリーさん」がお供について行くのでした

 

春夏秋冬いつの夜でしたか

無事に仕事を届けメリーさんと一緒に帰宅した母は

とても嬉しそうでした

「今日は星が本当にきれいだったー!」

 

もう50年近くも昔の思い出です

犬を連れ立って深夜の原っぱ道をてくてくと

歩きながら満天の星を仰ぐ母を想像しています

 

50年という歳月は

父を祖母を母を伯母を

地上から連れ去っていきました

 

そして天上に瞬きを4つ加えました

 

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ヘチマの観察

2024-04-18 05:29:35 | 日記

小3の夏休み

学校の畑に植えたヘチマの観察を友だちとしました

せっちゃんがおむすびを持ってきてくれたので

3人で食べました

のり玉がまぶしてある美味しいおむすび

 

このあと雨が降ってきて3人は近くの公園の

土管で雨宿りをしました

すると先ほどのおにぎりが程よくお腹を

刺激してくれたのか

強烈な便意が私に襲いかかったのです

詳細は省きます…

 

 

 

 

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びっくりハウス

2024-04-17 09:41:00 | 日記

市内にできた遊園地に行きました

昭和の真ん中過ぎの時代です

私と祖母は次兄の先導で

家の形をしたアトラクションに入りました

中にはベンチが置いてあるだけです

勝手知ったる次兄はさっさとベンチに腰掛けました

祖母と私はわけもわからず次兄に従いました

 

やがて入り口が閉められた次の瞬間です 

私と祖母は悲鳴をあげてまず椅子にしがみつき

次にお互いにしがみつきました

家が逆さまにひっくり返ったのです

正しくいうと 家はそのままで壁と天井だけが

ぐるぐる回っているのですが

それがわかるまではびっくりもびっくりの

びっくりでした

老婆と幼児のあまりの慌てように

他の客たちは爆笑し 兄は横で失笑していました

 

 

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みぃ〜

2024-04-16 08:33:07 | 日記

友人が送ってくれた みぃ〜と鳴くドアの動画で

思い出しました

生家の古い台所では 水を使って蛇口を閉めると

みぃ〜

一拍置いて必ずモーターが鳴いてくれるのでした

 

 

 

 

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