風のアルバム

些細な記憶の断片

満天の星

2024-04-19 03:12:14 | 日記

母の内職は時々深夜に及びました

やっと仕上げて近所に持って行く時

犬の「メリーさん」がお供について行くのでした

 

春夏秋冬いつの夜でしたか

無事に仕事を届けメリーさんと一緒に帰宅した母は

とても嬉しそうでした

「今日は星が本当にきれいだったー!」

 

もう50年近くも昔の思い出です

犬を連れ立って深夜の原っぱ道をてくてくと

歩きながら満天の星を仰ぐ母を想像しています

 

50年という歳月は

父を祖母を母を伯母を

地上から連れ去っていきました

 

そして天上に瞬きを4つ加えました

 

コメント
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