原子力発電に未来はあるか(反語)

原爆を中心に、戦争と平和について考えて参りましたが、ここで一区切りしたいと思います。
今回は少し話を発展させて、原子力発電について取り上げ、独自の見解を述べて行きます。
最終回は軽やかに。というわけで、肩の力を抜いて、リラックスした状態でご覧下さいませ。

核の平和利用は可能か。
もっと具体的に言うと、原子力発電は人類にとって有効な発電手段なのか。
ということを僕は常に考えている。

たしかに原子力発電が人類に寄与してきた功績は大きい。
現在の高度に発達した社会は、原発の存在なしには形成し得なかっただろう。
しかしながら、原子力発電を電力供給源の柱とする従来のあり方は
混迷を極める現代において、リスクが高すぎやしないだろうか。

第一に、繰り返される原子力事故に危機感を覚える。
原発が本格的に稼動し始めて半世紀も経っていないにもかかわらず、
その間に深刻な事態を引き起こした事故がどれだけ起こっただろうか。
どんなに科学技術が進歩しても、発電所設備に欠陥が見つからない、
人為的ミス(ヒューマンエラー)が起こらないという保証はどこにもない。

さらに憂慮しなければならないのが、地震とテロ攻撃だ。
耐震震度以上の直下型地震が原子力発電所を襲ったらどうなるのか。
仮に北朝鮮が原発を標的にミサイルを発射したらどうなるか。
その安全性にはいつも疑問符が付きまとう。

核エネルギーを発見し、技術開発を進めて来た科学者の方々には申し訳ないが、
上記の理由から、僕は原子力発電を推進していこうという気には到底なれない。

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ドラゴンクエストというゲームに、“皆殺しの剣”という武器が登場する。
いわゆる“呪いの装備”というやつで、攻撃力は最強を誇っているものの、
装備した途端、守備力が0になってしまうという恐ろしい効果のあるアイテムだ。
誰がそんな危険なアイテムを勇者に装備させて、デスピサロを倒したいと思うか。



つまり、あれだ。



原子力発電とは“皆殺しの剣”なのだ。





また、気になるのが“核”という音の響きだ。
核(KAKU)と悪(AKU)。“AKU”という音が共通している。

K + 悪 = K + AKU = KAKU = 核

⇔ 核 = 悪 - K

∴ 核 ≒ 悪

もちろんこれは偶然の一致で、暴論以外の何物でもないのだけれど、
“核”という言葉を聞く度に、“悪”という側面がちらついてしまう。
それはまるで原発に対するアレルギー反応のようだ。

核エネルギーが技術として素晴らしいものであることは認める。
だが、人類が利用するには、あまりにも偉大な発明だったのだ。

生活が今より不便になっても僕は構わない。
日本は早急に原子力撤廃に踏み切るべきだと考える。
これ以上、後世に“負の遺産”など残したくはないのだ。

もちろん日本だけでなく全世界の原発を閉鎖に追い込むことが究極の理想形だ。
この世界が原発と決別するのが先か、それとも原発と共に滅ぶのが先か。

DEAD OR ALIVE ?

全ては今を生きる国民に委ねられている。
あなたはどちらの道を歩みたいですか。

【関連リンク】
★原子力を問う(中国新聞)
広島市に本社を置く中国新聞社は、原爆に関する報道に力を入れています。
ヒロシマの記録、ヒロシマを聞く、平和ライブラリー等のページを是非ご覧下さい。

★原子力　★美浜原発蒸気漏れ事故 (Yahoo!ニュース・トピックス)
★原子力へのとりくみ(東京電力)　★原子力図書館げんしろう
★原発がどんなものか知ってほしい　★ストップ浜岡原発
★原子力の安全性(教えて！goo)

関連記事 ：『日本のスイッチ』

P.S.FINAL FANTASY VIIでは、エネルギー問題を扱っていましたね。
今にして思えば、魔晄炉は原発のメタファーだったのかもしれません。