先々週の日曜日、近くの公園に行った時の出来事でした。
僕の後方でお爺さん世代の男性2人が会話を始めました。
二人は知り合いという間柄ではなく、散歩途中に偶然出会ったようです。
戦争の話をしていました。第二次世界大戦の話です。
共通の話題といったら、やはり戦争ということになるのでしょうか。
スローペースではありましたが、会話が途切れることはありませんでした。
二人の会話が終わるまでの30分間、僕は近くで思い出話に耳を傾けていました。
会話から二人の年齢が分かりました。
一人が82歳で、もう一人が86歳でした。
僕の脳はそれぞれの年齢から“60年”を引いていました。
二人とも兵隊として戦争に参加していました。
中国や台湾の地名がいっぱい出てきました。
僕にとっては馴染みのない地名ばかりです。
10月にもなると、満州はとても寒かったそうです。
それから、食べ物にはとても苦労したと話していました。
82歳のお爺さんは、被弾したことがあると言っていました。
治療を受けたものの、当時の衛生状態はよくなかったそうです。
戦争が終わり、日本に帰ってきたら、消息不明の仲間がいることが分かり、
その人と最後に会った場所はどこかと、行方不明者の親族に聞かれたそうです。
僕は戦争経験者の二人に聞いてみたいことがありました。
というのも、僕の周囲には戦争に携わった人がいなかったからです。
しかしながら、結局二人に話しかけることは出来ませんでした。
会話の内容は戦争でしたが、そこには穏やかな空気がありました。
その雰囲気を壊す勇気を、僕は持ち合わせていませんでした。
僕が質問する内容は分かっていました。
「あなたは何人人を殺しましたか。」
「人を殺した時、どう思いましたか。」
「生きて帰ってきたことに、罪悪感はありますか。」
「従軍慰安婦について何か意見はありますか。」
「靖国神社についてどう思いますか。」
etc...etc...etc......
僕には知りたいことがたくさんあるのです。
でも、だからといって、二人が共有している時間に水を差すべきではないでしょう。
初対面の僕が放つ言葉は、あまりに攻撃的で、二人の心を刺してしまうでしょうから。
とても悔しいです。
何も出来ないなんて悔しい。ただ聞いているだけだなんて悔しい。
だから、もし二人に、もしくはどちらか一方にいつか偶然お会い出来た時には、
勇気を出して話しかけてみたいと思います。「あなたは何人人を殺しましたか。」と。
失礼なのは分かっています。でも、聞いてみたいんです。
兵士として、第二次世界大戦に直接関わった人の言葉を僕自身の耳で。
いざとなったら、向こうから話し掛けて下さるような局面を作ってみせます。
おっと、小銭が散らばってしまった!!
うわっ、懐かしの歴史の教科書まで産卵散乱してしまった!!
至急応援ヲ求ム。衛生兵、衛生兵っー!!
という具合に(笑)。任せて下さい。演技力には自信がありますから。
ユーモアを交えることによって、彼らの本音を聞き出してみせます。
僕の心象風景とは裏腹に、日曜の穏やかなる午後は過ぎていきました。
後ろを振り返ると、二人が座っていたベンチがそこにありました。
★第二次世界大戦(Wikipedia)
僕の後方でお爺さん世代の男性2人が会話を始めました。
二人は知り合いという間柄ではなく、散歩途中に偶然出会ったようです。
戦争の話をしていました。第二次世界大戦の話です。
共通の話題といったら、やはり戦争ということになるのでしょうか。
スローペースではありましたが、会話が途切れることはありませんでした。
二人の会話が終わるまでの30分間、僕は近くで思い出話に耳を傾けていました。
会話から二人の年齢が分かりました。
一人が82歳で、もう一人が86歳でした。
僕の脳はそれぞれの年齢から“60年”を引いていました。
二人とも兵隊として戦争に参加していました。
中国や台湾の地名がいっぱい出てきました。
僕にとっては馴染みのない地名ばかりです。
10月にもなると、満州はとても寒かったそうです。
それから、食べ物にはとても苦労したと話していました。
82歳のお爺さんは、被弾したことがあると言っていました。
治療を受けたものの、当時の衛生状態はよくなかったそうです。
戦争が終わり、日本に帰ってきたら、消息不明の仲間がいることが分かり、
その人と最後に会った場所はどこかと、行方不明者の親族に聞かれたそうです。
僕は戦争経験者の二人に聞いてみたいことがありました。
というのも、僕の周囲には戦争に携わった人がいなかったからです。
しかしながら、結局二人に話しかけることは出来ませんでした。
会話の内容は戦争でしたが、そこには穏やかな空気がありました。
その雰囲気を壊す勇気を、僕は持ち合わせていませんでした。
僕が質問する内容は分かっていました。
「あなたは何人人を殺しましたか。」
「人を殺した時、どう思いましたか。」
「生きて帰ってきたことに、罪悪感はありますか。」
「従軍慰安婦について何か意見はありますか。」
「靖国神社についてどう思いますか。」
etc...etc...etc......
僕には知りたいことがたくさんあるのです。
でも、だからといって、二人が共有している時間に水を差すべきではないでしょう。
初対面の僕が放つ言葉は、あまりに攻撃的で、二人の心を刺してしまうでしょうから。
とても悔しいです。
何も出来ないなんて悔しい。ただ聞いているだけだなんて悔しい。
だから、もし二人に、もしくはどちらか一方にいつか偶然お会い出来た時には、
勇気を出して話しかけてみたいと思います。「あなたは何人人を殺しましたか。」と。
失礼なのは分かっています。でも、聞いてみたいんです。
兵士として、第二次世界大戦に直接関わった人の言葉を僕自身の耳で。
いざとなったら、向こうから話し掛けて下さるような局面を作ってみせます。
おっと、小銭が散らばってしまった!!
うわっ、懐かしの歴史の教科書まで
至急応援ヲ求ム。衛生兵、衛生兵っー!!
という具合に(笑)。任せて下さい。演技力には自信がありますから。
ユーモアを交えることによって、彼らの本音を聞き出してみせます。
僕の心象風景とは裏腹に、日曜の穏やかなる午後は過ぎていきました。
後ろを振り返ると、二人が座っていたベンチがそこにありました。
★第二次世界大戦(Wikipedia)
その肩には銃弾の貫通した痕があって、一緒にお風呂に入るたびに目について怖くて仕方なかったです。今でもはっきり思い浮かべることができます。
祖父は私が戦争というものを知識として学ぶ頃にはすでにかなり痴呆が進んでいたので、もう話を聞きたくても聞けない状況でした。幼少期の祖父との会話は殆どが戦中の話だったなあと思うと、なんでちゃんと覚えてないのかとちょっと悔しいです。
でも幼少期に話してもらった戦争の話はやっぱり私の心のどこかには残っているんです。
当時を知る人の話というのはとっても貴重です。語られた言葉はどんな形にせよ相手に残るものですからね。
たまには真面目モードで(笑)
僕は早くに祖父も祖母も亡くしているので、
314さんのエピソードを羨ましい気持ちで、
うんうんと唸りながら読まさせて頂きました。
そして、生きているうちに、元気で御達者なうちに、
戦争に関わった人から直接話を聞くことの大切さを
改めて感じました。触れて欲しくない心の傷がある一方で、
代々語り継いでいく責任や使命も確実にあるのだと思います。
314さんに戦争の話をして下さった御祖父様、ご立派でしたね。