小春日和の道を杖をついたおばあさんと
今時の乳母車を引いた若いお母さんが
何を話すでもなく、一緒に歩いている。
買い物帰りだろうか、仲良く歩いている
2人に自転車で通り過ぎようと近づいたとき
歌声が聞こえる
おバーちゃんは、歌を歌いながら、
優しく左手を
小さな手に持っていくと
小さな手も、優しさを受け止めるように
おばーちゃんの手を握り締めている。
一瞬の出来事、
柔らかな小春日和の光が
優しく、包んでくれたような
そんな気持ちにさせてくれた。