畳屋女将のよもやま話

畳の話を織り交ぜながら日々の出来事などを
書いております。

祖母の手と孫の手と。

2007年11月14日 | 和室の陽だまりの中で


  小春日和の道を杖をついたおばあさんと

   今時の乳母車を引いた若いお母さんが

   何を話すでもなく、一緒に歩いている。

  買い物帰りだろうか、仲良く歩いている

  2人に自転車で通り過ぎようと近づいたとき

  歌声が聞こえる

  おバーちゃんは、歌を歌いながら、

  優しく左手を

  小さな手に持っていくと

  小さな手も、優しさを受け止めるように

  おばーちゃんの手を握り締めている。

  一瞬の出来事、

   柔らかな小春日和の光が

    優しく、包んでくれたような

  そんな気持ちにさせてくれた。