先日、家族で回転すし店に行ったときのこと。
次々と流れてくるネタを見ていて、あることに気づいた。
それは、「カンパチ」が一皿300円なのに対して、「シマアジ」は一皿なんと500円もするということ。
シマアジは、カンパチの1.7倍偉いらしい。
そうだったのか！
今まで、小シマアジは餌取りの雑魚くらいにしか思っていなかったけれど、実はショゴ（小カンパチ）よりも高貴な魚なのだ。
ごめん。気づかなかった。
いつもそばに居たのにね。
こんな僕を許しておくれ。
今、会いに行きます・・・。
というわけで、やってきたのは串浜漁港。
先週、ショゴは釣れなかったけれど、小シマアジがうじゃうじゃいた堤防だ。
夜明け前の午前3時、先客は一人だけ。
堤防先端に釣り座を構え、早速電気ウキ仕鰍ｯで釣り開始。
今回は、先週の教訓を踏まえて、刺し餌用に「大粒アミエビ」を用意した。
使用する針は、前回よりもさらに小さい袖針3.5号。
これでこの堤防のシマアジ根こそぎゲットだ。
ふふふ・・・。
不敵な笑みを浮かべつつ、仕鰍ｯを打ち込む管理人。程なくして、電気ウキがスパッと消しこんだ。
上がってきたのは、まずまずのサイズのアジ。
今日のところは「外道」だけれど、とりあえずキープ。
その後も日の出までの間、コンスタントにアジのアタリが続いたが、袖針3.5号はアジの大きな口には小さすぎて、2匹に1匹の割合でバラシ。
それでも、いつシマアジが来るか判らないので針は換えずにそのまま粘る。
やがて日が昇り、周囲が明るくなると同時にアジのアタリもパッタリと途絶えた。
いよいよシマアジのフィーバータイムに突入か♪
しかし・・・。
コマセを撒いても、撒いても・・・。
よってくるのは小メジナとちびシマダイばかり・・・。
先週あれほどいたシマアジが、今日は一匹も居ないよ・・・。
どうして・・・？
そのまま約2時間粘ったが、ついにシマアジの姿は一匹も見られなかった。
やむなくこのャCントには見切りをつけて、墨名堤防へ移動。
墨名堤防は、夏休み中の日曜日ということもあってか、相変わらずの大混雑。
先端付近は人が多そうだったので、堤防中程のテトラから竿を出すことにした。
管理人が仕鰍ｯの準備をしながらふと目の前の海面を見ると、向こうのほうから大きな「遠投ウキ」が、どんぶらこ、どんぶらこと流れてくる。きっとどこかの釣り場で流されたウキが、夕べの強い南風で運ばれてきたものだろう。
早速、玉網ですくってサルベージ。
管理人が再び仕鰍ｯの準備をしていると、さらに別の遠投ウキが、またまたどんぶらこ、どんぶらこと流れてきた。
おいおい（笑）。
ようやく釣りの支度が整い、コマセを入れると、すぐにわらわらとメジナが沸いてきた。仕鰍ｯを投入すると、間髪入れずにウキが消しこみ、手のひらサイズのメジナが入れ食い。
さらにボラの群れも寄ってきて、目の前の海の中は大小入り乱れて魚だらけ。
げげげのげ・・・
しかし・・・、
肝心のシマアジが居ない。
一匹も居ない。
ついでに、ショゴも居ない。
がーーーーん！
勝浦湾からシマアジ居なくなっちゃったよ・・・。
なんということだろうか。
がっくりと打ちひしがれる管理人。
結局、シマアジに会うことはできないまま、朝9時前に竿をたたんだ。
帰りのＢＧＭは、山崎まさよしの名演ライブ「ワン・ナイト・スタンド」。
「ワン・モア・タイム、ワン・モア・チャンス」の切ない歌詞が、今の管理人の心を打つ。
そして、一緒に口ずさんでみる。
♪いつでも、さがしているよ
♪どこかに、君の姿を
♪堤防の影、テトラの隙間
♪そんなとこにいるはずもないのに
♪願いが、もしもかなうなら
♪今すぐ、君のもとへ
♪欲しいものなど、もう何もない
♪君のほかに大切なものなど・・・
シマアジちゃーん・・・ ！
