潮待小屋

雪が降る前に

 

予報によれば今週末は雪が降って荒れるというので、その前のワンチャンスを狙って出撃した。
ターゲットは、脂の乗った美味しい外房金アジからの、泳がせ寒鮃。

前回は、私が最初にアジ釣りに目覚めた旧HG港に出撃して玉砕。
気を取り直して今回は、私が初めて尺アジに出会った思い出のャCントに行ってみた。
温故知新。
あの頃には気付かなかったなにか新しい発見があるかもしれない。





当時の私は、まだ大きなウキと重たいカゴを思い切り遠投するスタイルでアジを狙っていた。
今は、ノーシンカーのカゴで近くのピンャCントにコマセを効かせて魚を寄せる釣りが中心。
もちろんどちらでもアジは釣れるが、私が個人的に面白いと思うのは後者のスタイル。
どうせ同じ魚を釣るなら、面白く楽しんで釣りたい。





午前3時、無人の堤防で釣り開始。
船道のャCントに繰り返しカゴを投入してコマセを効かせたが、魚の反応はない。
毎回そのまま戻ってくる付けエサのオキアミを指で触ると、びっくりするほど冷たい。
海水温が急激に下がったようだ。
(後で調べたら14度台だった。)
なんだか嫌な予感がする。





結局、夜が明けるまでアジの反応は一度も無し。
時折ウキを沈めるのは、低水温期になると堤防周りに群れをつくるウミタナゴくん。
うあああ・・・





完膚なきまでに惨敗でござる。
アジ釣り(&泳がせ釣り)は、水温が戻るまでしばらくお預けかな(泣)。


◇◇◇◇◇


しかし、このまま帰るわけにはいかない。
タックルを持ち替えて、第二ラウンド(悪あがきともいう)に突入。
次はルアーでヒラメ狙いだ。

今冬シーズン、ルアーでのヒラメゲームは、一回目丸坊主、二回目はソゲサイズと、いまだ結果を出せないでいる。
三度目の正直。なんとかヒラメサイズをゲットしたい。
今回は、いつも南房帰りに通り過ぎるだけで一度も撃ったことのないャCント、「鯨の骨サーフ」を釣査してみよう。

コンビニに立ち寄って朝食を仕入れ、目指すサーフへ向けて海岸道路を急いでいると・・・
なんだか気になる堤防がちらりと車窓に映った。
むむ?
釣りにおいて、直感は重要である。
でも、こんなところでヒラメ?う~ん、どうだろう。
ウエーダーを履く前に、ちょっとだけ撃ってみようか。
ルアーボックスをベストのャPットに入れ、ロッドと玉網を手に、最小限の装備で堤防に降りた。

最初にセットしたルアーは、先日調達したばかりの赤金ワーム。
堤防の釣りでは、ミノーやシンペンよりも、足下までしっかりボトムトレースできるジグヘッド+ワームが扱い易い。





砂底の船道にキャストしてボトムを取り、堤防際までスローに曳いてみる。
白い砂地と暗い沈み根のコントラストがはっきりしているので、水深はそれほどないのだろう。
方向を変えながら数回キャストしたところで・・・

ガツン!
うわ、食った。
まじか?

まずまずの重量感で寄ってきたのは、目測50cm級のヒラメサイズ。
玉網ですくって無事にフィニッシュ。



後で測ったら53cmだった


やった。嬉しい♪
サーフでウエーダーを濡らす前にミッション達成(笑)。
すぐにナイフで活き締め&血抜き処理を施し、車に戻ってクーラーボックスに仕舞った。
ちょっと早いけど、今日の釣りはこれにておしまい。
「鯨の骨サーフ」釣査は、また機会があればということで。

その後は、出撃中の釣友の陣中見舞いがてら、各釣り場を見て回った。
水温低下の影響だろうか、どこもアジの活性は低く、皆さん苦戦しておられた。
カゴアジからの泳がせリレーが成立しないとなると、今後の釣行シナリオも抜本的に考え直す必要がありそうだ。
う~ん、悩むなあ・・・


<本日のヒラメタックル>
ロッド:タイドマーク・アルテサーノ・エヴォルティア107/09
リール:ステラ4000XG(夢屋SSスプール)
ライン:PE1号+ナイロンリーダー8号
ルアー:ジグヘッド21g+パワーシャッド5インチ赤金



◇◇◇◇◇


さて、料理編である。

今回のヒラメはお腹ぺったんこで、あまり餌にありつけていない様子。
ベイトに着いた個体ではなく、ャCントに居着いていた個体なのだろう。
せっかく餌だと思ったのに針の付いたルアーでごめんよ。





ライザップ体型のヒラメ。
前回のトランジスタ・グラマーなソゲの方が好みだという人も多かろう。
・・・って、いったい何の話だ(爆)。





刺身は安定の美味しさ。
食べる前からもう分かる。
付け合わせの葉っぱは、大多喜の道の駅で見つけた「わさび菜」。
クレソンみたいな辛みがあって、これも美味しい。
両サイドはエンガワだ。





でも、今回の主役は刺身じゃない。
サクを取った後のアラをきれいに洗って・・・





昆布のだし汁に投入。
沸騰させないように気を付けてスープを取る。





十分にスープが出たら、だしがらのアラは取り出して捨てる。
細かい骨が入らないよう網で濾したスープにネギとヒラメの切り身を入れ、最後に味噌を溶いて、味噌仕立てのヒラメ汁が完成。
うん、美味しい♪





そして最後の締めは、ヒラメ雑炊。
残ったヒラメ汁にご飯を入れてコトコトと煮立たせ、いい感じになってきたところでヒラメの刺身の余りを全部並べるように入れて、火を止める。
その上から溶き卵を回し入れ、しばらく蓋をして蒸らしたら完成。
器に取り、刻み海苔を散らして、さあどうぞ。





ヒラメ一匹分の獅ンがぎゅぎゅっと濃縮された雑炊。
半熟卵とホクホクのヒラメの白身が最高に美味い!
そして、思惑通り、家族からあの言葉が。

「パパ、これまた作って~♪」
はい、いただきました(笑)。
これでまた、堂々と釣りに行けます。





今宵の晩酌は、rickeyさんから頂戴した奈良県のお酒「よねぎん」で。





大吟醸と吟醸のブレンド酒のようですね。





すっきりとした口当たりの淡麗酒。
これはやばいです。美味しいです。
飲み過ぎてしまいます(笑)。

rickeyさん、有難うございました。

    

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コメント一覧

かめやまこ
びっちゃさん、こんばんは。
氷点下4度ですか!
テレビで観ましたが、すごい雪でしたね。
ご苦労さまです。
平日釣行の朗報お待ちしてます。
かめやまこ
シーバカさん、こんばんは。
結果オーライでラッキーでした。
鯨の骨サーフに直行していたらボウズだったかも。
いつもこんな風に上手くいくと苦労しないのですが(笑)。
シーバカ
寒い中、お疲さまでした!

アジは残念でしたが、ヒラメ素晴らしいですね。
おめでとうございます。
経験に裏打ちされた直感、敬服いたします。
いつもながら料理も抜群。
亀山亭は満員御礼ですね(笑)

びっちゃ
こちらは氷点下の世界で缶詰だというのにコノヤロウ!

現在、氷点下4度でパウダースノーが舞ってます(涙)
雪は5センチほどで、大した混乱もなかったようです。
つーか、九州だって毎年雪は積もりますし、雪が降る回数だったら関東よりも多いです。
でも、この寒さは記録更新かな。
室温より冷蔵庫の中の方が暖かいのは、初体験ですね(笑)
3日後には春がやってきそうですので、禁断の平日釣行に出撃してきます。
かめやまこ
rickeyさん、お疲れ様でした。
厳しい状況下でのビッグメジナおめでとうございます。
釣り大会であれば優勝できるサイズですね。
きっと脂も乗って美味しいことでしょう。
次もぜひ大物を!

頂戴したお酒、美味しかったです。
有難うございました♪
かめやまこ
門番さん、お疲れ様でした。
アジ、厳しかったですね。
あの水温では仕方がありませんね。
水温が戻るのを待つか、他の魚を狙うか・・・
悩みますね。
門番
かめやまこさん、ありがとうございます

 ヒラメ捕獲おめでとうございます。 
激励訪問ありがとうございます。
あの後も何もドラマは起きませんでした。
というより、魚が釣れませんでした
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