昨日も、例によってとんぼ返りの大移動。
東京駅から仕事場へは寄らず、まっすぐ自宅へ直帰。
釣りの支度を済ませ、車に乗り込んだ。
今日は朝マズメに満潮を迎える絶好の潮回りだ。
風向きが悪い（＝北東風）のが気になるが、うねりが出なければ大丈夫だろう。
期待に胸を膨らませて高速のインターに入る。
時刻は午前１時。
しかし・・・・・・
今回も、私の記憶はここでぷっつりと途切れている。
前回と同様、釣りをした記憶が全く無い。
例の現象が・・・・
また起きてしまった・・・・
アブダクション（宇宙人による誘拐）を描いた映画 "THE 4TH KIND" (2009)
堤防の上で大粒の冷たい雨に打たれながら我に返ったときには、既に午前9時。
かれこれ6時間も記憶を失っていたことになる。
そして、足元のバケツの中にはなぜかウリ坊(イサキの幼魚）が2匹。
こ、これは何だ？
そもそも、どうして私はこんな所に居るのか・・・？
この6時間の間に、いったい何が起きたのだろう？
私は目を閉じて意識を集中し、砕けて散らばった記憶のかけらを必死に掻き集めた。
・・・某磯に立つ私。
隣にはＩＺＵ氏。
潮位が上がってきて、足元を波が洗う。
東寄りの強風。最悪。
危険なので移動しましょうと提案するＩＺＵ氏。うなずく私・・・・・・
・・・波穏やかな某港。
疲れたので車で休むというＩＺＵ氏。
ひとり竿を振る私。久しぶりに見た良型アジ。
出港する漁船、やがて夜明け・・・・
・・・車の中で気持ち良さそうに気絶しているＩＺＵ氏。
・・・サイドチェンジしてやってきた某堤防。
トリックサビキに短く切ったイソメ。ウリ坊入れ食い。
泳がせ仕鰍ｯを流す私・・・・・
・・・満月に曲がる剛竿。
タモを手に取る私。
・・・水中から姿を現した「何か」。
・・・灰色の肌。
・・・のっぺりとした顔。
・・・吊り上った凶悪な目。
・・・やつだ！"GREY"だ！
私は思わず「うわあっ」と声を出しそうになって目を開けた。
額に噴き出す汗。
激しく鼓動する心臓。
私は、今日起きたことの全てを思い出した。
私は何をしていたのか。
私の目的は何だったのか。
そして、私の前に立ちはだかる宿敵"GREY"の存在。
私は運よく生き残ったウリ坊2匹をそっと海へ返しながら呟いた。
「プロジェクト、始動・・・」
西風よ、吹け！
＜本日の"おみや"＞
ヤックスドラッグオリジナルのインスタント忠ｪ式ラーメン。
