風と足跡

林住期から遊行期へ

熊野古道 中辺路を歩く

2019-09-23 10:29:56 | 旅行
70歳にして健康でいられることへの感謝と、神仏への畏敬の念を表現するために熊野古道を歩く。


杉林が果てしなく続く古道。目前の木の根、苔むす石畳に注意を払いながら、一歩一歩着実に足を進める。汗が目に染みる、気を緩めると滑る。
大自然が私に、今を一生懸命生きることの大切さを教えているようだ。



最後に訪れた神倉神社は、熊野速玉神社の摂社で、熊野の神々が最初に降臨した伝承を持つ古社。
538段の急峻な石段を登ったところにご神体のゴトビキ岩があり極めて印象的であった。



9月20日(金)<曇り/雨> 大雲取越え
横浜から夜行バスに乗り、勝浦温泉(勝浦駅)に9月20日8時着。朝食をとり、バスで大門坂まで行き、那智山から大雲取越えを目指す。
越前峠を越えるころから雨に打たれ、日没が迫る中の必死のウォーキングとなった。
小口自然の家は、中学校を改造したもので、親切で温かみの感じられる思い出に残る宿となった。

【コース】
大門坂(9:30スタート)―熊野那智大社―青岸渡寺(西国33か所 発願寺)―<那智の滝>―地蔵茶屋―越前峠―小口―小口自然の家(17:30着・宿泊)
徒歩21km(途中う回路を含む)、37,000歩







9月21日(土)<曇り> 子雲取越え
小口自然の家を出発し、小和瀬から子雲取越えを目指す。大雨の予報も終日曇り空。
大雲取越え、子雲取越えの間、すれ違う人は皆、欧米人。
日本人には関心がないのだろうか。
【コース】
小和瀬(7:30スタート)―桜茶屋跡―賽の河原地蔵―百間ぐらー松葉茶屋―請川
―<バス>―本宮―大斎原―熊野本宮―<バス>―湯の峰温泉(15:30着・宿泊)
徒歩17km、30,000歩




9月22日(日) <雨/曇り>
湯の峰温泉からバスに乗車、新宮権現前で下車、熊野速玉神社、神倉神社を参拝し、新宮、名古屋、横浜へ
【コース】
湯の峰温泉―<バス>―新宮権現前―熊野速玉神社―神倉神社
徒歩4km、10,000歩




台風15号の爪痕

2019-09-14 07:25:00 | その他
2019年9月9日 未明、台風15号は神奈川を通過し、千葉県に上陸。千葉県を中心に長期間の停電と被害をもたらせた。
私の家はおかげで、被害はなかったが、地くの公園ではかなりの数の大木が倒れ、枝が折れるなどの被害があった。
この光景をみて「上虚下実」なる言葉を思い浮かべた。私は、この言葉を「上半身には力みがなく、下半身は安定していることが健康のため、生きて行くために重要」と理解している。

大木は枝葉が茂り、かつ根が十分はっていないので、風に倒されたのだろう。即ち「上実下実」の状態だったのだろう。
上部は風に吹かれ揺らぎながらも、根をしっかり大地にはる笹は強い。そんな人間にならねばと最認識した