風と足跡

林住期から遊行期へ

四国88カ所巡礼の旅(番外編)

2020-12-26 08:19:48 | 四国88巡礼
◆クルマ遍路
私は88カ所巡礼は独り歩き遍路でチャレンジしたいと考えていた。徳島から高知までの計画を練ったが、実行に移すには年齢に伴う精神・身体面の不安があり、断念。今回のクルマ遍路となった。
クルマ遍路は、ジャンボタクシー2台で、運転手2名、先達1名、巡拝者14名 の団体巡拝であった。巡拝者の服装は自由であるが、概ね白衣に輪袈裟、ズタ袋は身につけているが、金剛杖、菅笠、数珠は一部の人に限られていた。
ルチーンは、山門で一礼、鐘をつき、手水舎で身を清め(コロナのため禁止しているところあり)、本堂、大師堂で灯明、香をあげ、納札を納め、賽銭を入れる。先達の指導で、勤行を行う。並行して運転手が御朱印をいただく。山門を出るとき、一礼して終了である。
スケジュールがおしているため、ゆっくりと境内を散策し、写真を撮る余裕がない。昼食もコンビニ弁当を車中でとること3回。そんな状況下、先達が自分の得意話を長々とすることには閉口。その点では団体参拝ではなく個人参拝が望ましい。
しかしながら、初日はバラバラ感があった般若心経の読経が最終日には見事に揃っていたことには感動した。

◆コロナ対策
参加メンバーは、食事、風呂、ホテルの自室以外マスクをして過ごした。各ホテルでは、チェックイン時、体温チェックがなされた。また、食事のときは席は密にならないよう配慮がなされ、バイキング形式の朝食では、ビニール手袋をして食べ物を取るようするなど、万全のように感じた。
夕食をホテル以外でとることが3回あったが、高知で立ち寄った居酒屋では、アクリル番の設置もなく、不安であった。

◆ホテル事情
ホテルには8泊した。すべて一人一室である。思い出、感想は以下の通り。
・トイレのドアを開けると、自動で電気が点灯し、便器がオープンとなる優れもの、技術進歩。(高松のホテル)
・和室10畳の部屋。懐かしいのだがなぜか落ち着かない。部屋に椅子がない。こんな生活は久しぶり。自分で布団を敷き、シーツをかける。しかしベッドと違い安心して寝ることができ満足。
・加湿器は設置されているか、貸し出し可能であった。しかし一日中寒風に晒された上、乾燥した部屋では、普段、脂性の私の顔もパリパリ。保湿クリームを持参すべきと後悔。ただ、某ホテルの中 の大浴場に乳液が備えられており、感激。
・ホテル玄関で「ハッピー泡(アワー)」と称して生ビールの無料サービスがあった。風呂上がりの美味しい味が忘れられない。(阿南市のホテル)

◆我が故郷
我が故郷は愛媛県の伊予である。高校は松山に通学。
松山の中心街を久し振りに散策。18時前だというのに、アーケイド街が暗い。コロナのせいならいいのだが・・・・。カメラ用のSDカードを買うため、デパートへ。デパートには電気売り場はなく、店員に尋ねると、アーケイド街にも電気店はないとのこと、何か淋しさを覚える。
大宝寺(44番札所)から明石寺(43番札所)への移動は「松山自動車道」を走り、我が生家の近くを通過する。残念ながら生家は跡形もないが、車窓から、ヤマキ本社、小学校を見ることができ感激。

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