「下妻物語」
監督:中島哲也
出演:深田恭子、土屋アンナ、宮迫博之、篠原涼子、樹木希林
2004年作品
<あらすじ>
田園風景が広がる美しい茨城県下妻市。青空の下フリフリのロリータ・ファッションで闊歩する少女・桃子(深田恭子)の生きがいはお洋服。ロリータ一直線で他人を必要としない桃子の前に、真っピンクの改造原付きに乗った地元のヤンキー少女(土屋アンナ)が現れる。
落ち込んだときにリカバーできる映画を何本かストックしておくと、精神衛生上とてもいいと思いますが、この「下妻物語」はいつみても、間違いなく気分爽快にさせてくれるとても楽しい映画です。
「傑作!怪作!感動作!日本全土が熱狂した極上のエンターテイメントムービー」との宣伝文句は誇張じゃないと思います。
(主人公が女の子のガールズムービーなので、男性にとってどうなのかわかりませんが)
この映画で、私の「ヤンキー熱」「バイク熱」にますます拍車がかかりました。
もし生まれ変わるなら中学生に戻って、優等生ぶって生徒会とか入ってないで、スカートの丈短くしたり、カバン潰したり、オキシドールで脱色したり、素行の悪いお友達とか、ヤンキー高校生と付き合ったりして、少しずつグレ始め、高校は商業か工業(あでも簿記とか習いたくないから、工業がいいかな。課題は全部手下の男子にやらせて楽勝)に行って、学校行かずにバイトして、貯めたお金でバイクの免許とって、レディース入って、それで「喧嘩上等」「男子禁制」で、青春は喧嘩と走りに明け暮れ、その後は、まず東京行って、銀座からお水始めて、20代のうちにナンバーワン。
そのあと、どっかの広域指定ナントカ組織の幹部に見初められて、姐になるか、はたまた政治家とか経済界の重鎮の愛人になるか。
年上の亭主が死んだあとは、(遺産で)自分の店を経営しつつ、それまでの人生をベースにした自伝的小説を上梓して文壇デビュー……っていう人生を送りたいと思います!!!
最近グレてますので、髪を染めたり、お水っぽい服装をしたり、オザキ聞いたり、バイク乗ったり(バイクタクシーね)してますが、晒し巻いて特攻服着たり、レディース入ったりって若い頃しか出来ないもんね!!
しかし、パッケージングが若干違うだけで、中身(やってること)は今とそんなに変わってないから、今からでも修正可能ですかな。
「そんなに汚ねえことやるのが大人になるってことなら、自分は大人になんかならなくていいっすよ」
尖がってる土屋アンナちゃんは大変美しく、カッコいいです。
深キョンもかわいいけど、この役柄が職場で仲良くしている同僚に雰囲気が非常に似ていてすっごく面白い。
今日の脱線度:☆☆☆☆
はい。あなたの言うことスッゲー良くわかります。オトコでも、この映画はそういう位置付けになりえます。
しかし、そのヤンキー論笑えるなあ。オトコとしては、族のヘッドを引退した後に、鳶かトラック運転手でヤン妻と六人の子供を養う男気ある人生を選ぶかな。
同監督の「嫌われ松子の一生」もいいですよね。
映画も2時間、ご休憩も2時間、各種サービスも2時間…つまり、非日常でリラクゼーションしようとしたら2時間がベストってこと?って思っちゃいました。
そして、いろいろな「スッキリ・ポッキリ」の選択肢のなかでも映画を選ぶ人が私は好きです。