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枯淡

ざっくりと素肌にカシミアセーターを着るような旅でおわりにしたい/蕗

『紙と鉛筆ときみ』

2022-07-19 20:52:54 | 短歌

『週刊新潮』7月21日風待月増大号で

俵万智さんが「新々句歌歳時記」で取り上げて下さっていました。

いちじくのジャムはもうじきできるのにいまだ探せぬ結句七文字/野田里子

「作歌あるある」に大いに共感した。言葉が見つからぬうちに、片付けが終わったり、料理が完成したりする。掲出歌の場合は、いちじくのジャム。香りに包まれつつ、心を煮詰めてみても言葉は探せなかった。けれど、とも思う。いちじくが経てきた時間は、花を咲かせ、実になるまでを含めてのこと。言葉だって、それくらいの時間をかけて探せばいいのかもしれない。『紙と鉛筆ときみ』(令和四年・ミューズ・コーポレーション)俵万智

『週刊新潮』7月21日風待月増大号より転載


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