『週刊新潮』7月21日風待月増大号で
俵万智さんが「新々句歌歳時記」で取り上げて下さっていました。
いちじくのジャムはもうじきできるのにいまだ探せぬ結句七文字/野田里子
「作歌あるある」に大いに共感した。言葉が見つからぬうちに、片付けが終わったり、料理が完成したりする。掲出歌の場合は、いちじくのジャム。香りに包まれつつ、心を煮詰めてみても言葉は探せなかった。けれど、とも思う。いちじくが経てきた時間は、花を咲かせ、実になるまでを含めてのこと。言葉だって、それくらいの時間をかけて探せばいいのかもしれない。『紙と鉛筆ときみ』(令和四年・ミューズ・コーポレーション)俵万智
『週刊新潮』7月21日風待月増大号より転載
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