鶏林日記・ののまるのチラシの裏

基本的に日常の備忘録ですが、住んでいる場所が場所なのでちょっとだけ刺激的です。

木枯らしが沁みる話2題

2005-11-30 | 新聞記事から
すっかり例のクローン黄教授復帰運動一色になっている韓国マスコミですが、その中で世知辛い話2題。

「やり過ぎでは?」うっかり携帯持ち込んでも2年間受験不可(朝鮮日報)

あーあ。
去年の携帯使ったカンニング事件の余波で、韓国の大学入試センター試験「修学能力試験、略して修能(スヌン)」の教室に携帯電話を隠し持って入ったのが見つかると、受験自体が無効になるのみならず、来年の受験資格も剥奪されるという、すさまじい罰則が制定されたのだが、とばっちりを受けたのがうっかり携帯電話を入室前に提出し忘れた学生たち。
全国で27人がこのために涙をのんだ。
上の記事にもあるように、うっかり兄貴の上着来てきたらそこに親父の携帯が入ってて、一方でなくしたと勘違いした親父が電話を自分のにかけたもんだから、ベルが鳴って即アウト。一応すべての科目を受験はしたものの、不正の疑いで奈落の底へ。
「羹に懲りて膾を吹く」ということわざを思い出した。
(韓国風に言えばユッケジャン食べようとしてアチチチチ、ってことからそのあと出てきたユッケを凍ってるくらい冷たいのに無駄な用心をして♪熱けりゃ冷ませばいいフーフーしているお間抜けな様子って意味のことわざ)
かわいそうだけど、このくらいしないと不正防げないって所もあるからなぁ。
韓国は超学歴社会つーか超肩書社会、大学出ないと始まらないって所なので、ここでつまづくことは人生のアドバンテージを大幅に失うことになる。だからこそ不正をしてでも上に行こうとするのであり、多少厳しい基準をもうけてでも不正を防ぐ必要があるのだ。
まぁ今の携帯電話自体、いろいろ機能があるから試験のときには一時預かりにする必要はありますね。

携帯電話と言えばこんな話も。
2500万ウォン分国際電話した高校生2年生の“高い授業料”(朝鮮日報)

これも悲しい話だけど、中国に留学している女子大生と高校生が携帯で”長距離恋愛”していたら、月末にとんでもない請求が来て一家全員路頭に迷ってしまうはめになったという話。
携帯で国際電話かけ続けたら、おっしょろしいことになる、というのは、特に電話料金が高い日本ではみんなわかる話だけれど、この高校生、そこまで頭が回らなかった。
しかもコレクトコールで向こうからかかってくる電話も自分の方が支払うことにしていたから(多分高校生の方はコレクトコールのことをよく知らなかったんだろう)、その結果はものすごいことに。
かわいそうなのはその家族、お父さんは清掃員で月収は非常に低い(韓国は日本よりずっと賃金格差が大きい)。
爪に火をともすようにして貯めたお金で借りたマイホーム(韓国では大家にまとまった保証金を渡し、大家はその金を運用して家賃を捻出、家を出るときには保証金をそのまま返してもらう「チョンセ(伝貰)」という制度がある)を泣く泣く手放して、その保証金で電話代を払ったが、それでもまだ電話代の半分しか払えていない・・・。
カード破産ならば本人の自業自得のようなところがあるけれど、これの場合は子供の恋心が引き起こした事件だからなあ、とはいえ制度のリスクを知らずに使ってしまったのは子供とはいえ間抜けだし。
この一家の今後の人生に幸多からんことを。

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1 コメント

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2005-11-30 04:02:20
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