ちょっとほかのブログで我が意を得たり!という記事を見つけましたので書いてみたり。
受験生の日経ななめ読み:コンビニならではの魅力的な価値
>最近、巷で聞くのは「コンビニが昔みたいに面白くなくなった」という嘆きです。
>確かに、10年前のコンビには「新しい商品に出会える場所。新しい味を発見できる場所」だったように思います。
>飲料の棚は用がなくても、とりあえず覗いてみて、ピピっとくる商品と出会ったら、(飲むつもりなかったのに)即購入していたような。
>最近は、PB商品や売れ筋商品を1段ズラーっと陳列したり、気に入ったマニアな商品は即きえちゃったりとか、面白くないなぁって。
>棚を眺めたり選んだり、とっておきの商品に出会ったり、というのがCVSならではの「価値」だったのではないでしょうか。
>少なくても、私にとっては、22円安く買えることより、そんな“ひと時”を楽しめることのほうが、はるかに「コンビニならではの魅力的な価値」です。どうでしょうか?
ええ、この気持ち、非常によくわかるのですよ。
大学時代、自転車で自宅へ帰るまでの道すがらコンビニにすべて立ち寄る、なんてことを良くやってました。
コンビニというと決まりきったものが決まりきった風に置いてある、とお思いの方もいらっしゃりそうですが、意外と「あれあれ?」とつぶやきたくなるような意外なものが並んでいたりするんですよ。
今からもう十数年前でしたか、仙台の一部のローソンには、普通の任天堂の花札と並んでなぜか
「株札」が売られていました。任天堂サイト内の
こちらのページでも記述がありますが、この札は主として関西方面で使われるものです。それにこれを使うゲーム(要するに
オイチョカブw)の性格上、どう考えてもこれを必要とするのは
その筋の方々です。しかも何もこれ専用の札を使わなくても花札やトランプで十分代用できます。つまりどう考えても普通には
売れるわけない商品です。
ではこれがなぜ使用圏でもない仙台のコンビニで売られていたのか? その筋の方々から強い要望があったのでしょうか? 謎は尽きません!!w
ちなみに私はおもしろがって一組買いました(w
上のようなのは極端な例でしょうが、後にも先にもコンビニでしか見かけたことないものはいろいろありました。
印象が強かったものとしては、プラカップ入りで電子レンジで温められる
麻婆豆腐、しかもタレの上に豆腐が一面に固まっていて(紙パック入り豆腐等思い浮かべてください)温めてから崩して食べる、というのを見つけたことがあります(味は・・・・・・w)。
そういう突拍子もないものでなくとも、デザインが「これは!」と思うようなマグカップやライター、毎年同じ時期に現れるパッケージは違うけれども味が同じカップ麺、一人暮らしに重宝する小さな容器入り調味料・・・
チェーンが違えば品揃えはがらりと変わるし、同じチェーンでも店舗が違えば品揃えが微妙に変わり、その店舗店舗でお気に入りのマニアックなものを見つける・・・これが楽しくてのコンビニはしごでした。
酔っぱらって帰り道に今まで目をつけていたものを片っ端から買いまくり、あとで袋一杯のなんじゃこりゃなものとそれに連動して軽くなった財布を前に二日酔いの頭を抱え込んだことも2、3度ありました・・・。
で、当該記事では「コンビニが昔みたいに面白くなくなった」という嘆きを載せている訳ですが、言われてみれば最近の品揃えは
「戦略的に正しい」
・・・すなわち売れ筋のものとか、メーカーが推しているものとか、コンビニ独自のブランドのお菓子とか、そういうものが以前に比べて目につくようになっています。それに加えて
ドリンク類の値下げも始まってて、買う方には確かにいいかもしれないけど、
「遊びが少なくなったなぁ」とも思います。
思うに、コンビニでマニアックな商品があったというのも、一つにはメーカー側がパイロット的に置いたつもりだったのでしょう(いや株札とかそれでは解釈できませんが)。ドリンク類の中に梅雨前に現れて盛夏の頃に姿を消していくものが必ず数種あるのはまさにそれでしょう。それが少なくなって売れ筋ずらり堅実なのずらりというのは、コンビニにそれだけ余裕がなくなってきているということでしょうか? 日本経済回復基調の中で、不況の中の勝ち組といわれたコンビニの経営が苦しくなっているのは皮肉に思えます。
とはいえ、まだまだマニアック心を楽しませてくれる要素がコンビニには転がっていますね。思いっきり大コケしそうだったり一般受けしないと思うんだけどって独自製品や商品はまだまだあります。この間は HOT SPAR で
瓶入りの刻み乾燥ネギを見つけたので買ってしまいました。薬味のためにネギを買おうとしても韓国のアメリカナイズされたホームセンターではでっかい一束なんぼでしか売ってない、ってことでたくさんの無駄が出るのに悩んでいた身としては、こういうのは非常に重宝します。セブンイレブンの
チャーシューと煮卵入りのおにぎりとか、意外とおいしかったのですが、多分来年の今頃は売ってないでしょう・・・え、もうない!?
韓国のコンビニについても言及しておくと、こっちは日本以上に品揃えに代わり映えがしません。
ドリンク類は最近いろいろバリエーションが増えてきましたが、カップ麺やインスタントラーメンはなかなか新製品が出ませんし、味も7割が
辛ラーメンとその亜流、2割が
じゃじゃ麺味、1割がコムタンやソルロンタンのような白湯味とバリエーションがないのであまり面白くありません。
それでも、たまに面白いものを見つけることがあるわけで、先日近所のセブンイレブンで見つけた
「一ノ蔵無監査辛口」のようなほとんど「
オーパーツ」に近いものでなくても「ベビースターラーメン」「チョコベビー」「アポロチョコ」のようなモロ日本のお菓子、また韓国のお菓子会社「ヘテ」が日本のカルビーの製品をパクもとい提携によって売り出したポテトチップスや「おさつスナック」「チーズビット」、日本のより1種類多い(?)くせに味は格段に落ちる「17茶」とか(
ここや
ここを参照)、森永ハイチュウの隣に並んで売られている「
マイチュウ」とか・・・
と、こう書いてみるとある意味ネタの宝庫なのですが、
いざ棚の前に行ってみるとさほど面白くないんだよなぁw