貧乏性の私は、我が家の生垣の剪定を自分でしています。上手くは出来ま
せんが、少しずつ綺麗になっていくのは楽しみです。
ところが木の成長が早く、いくら切っても追いつきません。秋にする剪定が、
未だ終わっていないのです。
「急ぐことでもないし・・・・・」など思っているうちに、春になってしまいました。
いつも使っている剪定ばさみを持って、庭に出ました。木の枝を切ってみると、
切れ味が悪いのです。
「刃を研いでみようかな」
剪定ばさみを研いだことはありません。でも、やってみたくなったのです。
小さな砥石で研ぐというよりは、こすってみました。切れ味はどうでしょう。
試しに小枝を切ってみました。思ったより切れ味がいいのです。嬉しくなって
垣根の剪定を始めました。
春にしては北風が吹く寒い日の夕方です。
「何もこんな日に剪定をしなくても・・・・・」と思うのですが、自分が研いだ鋏で
切るのが楽しくなってきました。もうちょっと、もうちょっと、と切っているうちに、
薄暗くなってきました。
こんな日に庭に出て剪定をしている姿をお嫁さんが見たら、「お母さん止めて下さい」
と言われるだろうなぁ、と思ったり。
(残念ながら、我が家にはお嫁さんがいませんが)
そんなことを想像するのも、面白いのです。