屋久杉自然館
船に乗るまで時間があるので、「屋久杉自然館」に行くことにしました。
「屋久杉自然館」は、初日に行った「ヤクスギランド」へ行く途中にあります。余り期待をせ
ずに行ったのですが、建物の入り口にある大きな屋久杉のオブジェに目を見張りました。
手を加えたわけでもないのに、木がそこにあるだけで惹きつけられてしまうのです。
屋久杉自然館の建物
入り口近くにある屋久杉のオブジェ
自然館の館内
屋久杉
屋久杉伐採に使われた、全長2mのチェーンソー
屋久杉の年輪 (成長が遅いので、年輪幅が狭いのです)
屋久杉の展示
屋久杉で作られた館内
入り口で靴を脱いで、そのまま館内へ。床の感触が心地よい のです。
屋久杉を切り出して木材として出荷する、昔の映像
屋久島は島の中央に高山が多く、島を縦断する道がありません。それで島の集落は、
全て海岸沿いにあります。例外として、屋久杉の伐採が盛んだった時代に、内陸部に
集落があったそうです。
その小杉谷集落には大勢の人が住み、屋久杉の伐採、トロッコによる運搬などの仕事
に従事していたそうです。今は集落はありませんが、木材を運んだトロッコの軌道跡が
残っています。
屋久杉をいう名前を聞いたのは、友人の家へ遊びに行った時でした。ご主人が株で
大儲けしたとかで、「立派な屋久杉のテーブルを買った」と言うのです。私はその時、屋
久杉の価値を知っていたわけではありませんが、見事な年輪に見とれた覚えがあります。
高価なものだったのでしょうね。
今は屋久杉を伐採することは出来ないそうですが、かつて、伐採された屋久杉の切り
株や根、台風などで倒れた倒木などが工芸品として使われているそうです。
焼酎
自然館から下っていくと、酒造メーカーがありました。娘は看板を見ると、「入ってみよう」
と言うのです。
「入ると、”お酒を買わなかったらいけない”と思うから、入りたくないわ」
「買う積もりにしているのよ、友人から頼まれたのでね」
仕方なく中に入りました。
本道に出ると、この看板があったので
本坊酒蔵
中に入ると、店の方が説明をしてくれます。
年に1回仕込むのだそうです。
店に置かれていた焼酎
カウンターには、蔵で作った焼酎が揃っています。
見学が終わると、試飲コーナーに案内されました。
「味を見て下さい」と、真ん中の瓶の焼酎を勧めてくれます。
娘は、お酒が飲めません。
「お母さん、飲んでみたら」
「いいわよ」、私はオールフリー専門です。
「いいから飲んでみてよ」
仕方なく、一口飲みました。飲んだら、感想を言わなくてはいけません。
「癖が無くて、飲みやすいわ。あっさりしているのね」
「これはどうですか」
男性は右手の陶器に入った焼酎をコップに入れました。「原酒」と書いてあります。
「う~ん、これは・・・・・」
「じゃぁ、これはどうですか?」
一番右端の一升瓶です。
「コクがあって、癖になりそうですね」
男性はうなずきながら、「私は毎晩これを飲んでいます」
「では、このお酒はどうですか」
今度は左手の瓶です。
「甘いわね」
「女性向に造っているのです。女の人のほうが味が分るのかな」
その後、娘は友人に送るような手続きをしていました。
「お母さんが”、癖になりそう”と言ったとき、店員さんがうなづいていたわ」
「”飲んでみたら”っていうから、仕方なく飲んだのよ」
屋久島には、他にも酒造メーカーがあるようです。
「三岳は有名らしいわ」
娘は飲まないくせに、小瓶を買っていました。