その中の「ピンボケ」という小説を読んで、夫婦の事について考えさせられた。
夫婦の関係は写真で言えば少しピンボケ位が丁度いいのかもしれない、虫眼鏡片手に何でも探ってやろうとはいけないとあった。
私達夫婦はどうだったんだろう?私はじぃじに何も隠し事なく話した、たが気分を悪くするだろと思う事は言わなかった。じぃじは私につつみ隠さず話してくれたのだろうか?
じぃじは性格が短気と気難しい人で、良く大声で
怒鳴っていた。怒鳴られれば私は笑って聞き流していた。
子供達はじぃじは怒っばかりいると言っていたが、私は大きな声が出るのは元気の証、良い事だと思う様にしていた。
だがたまには、「これからの人生そんなに長くないんだから普通に話せば良いのに」と言った事もあった。
でもこんなに幸せで怖いと思っていた。
生まれかわってもこの人と夫婦になりたいと思った、今となっては何も分からないが、じぃじは何を感じていたのだろう、その答えを知りたかった。