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人民解放軍陸軍の編成~分隊から中隊~

2019-11-26 20:55:33 | 中国軍事
人民解放軍陸軍の小隊、中隊編成の備忘録です。

分隊

分隊(中国語で班)は人民解放軍の中で最も小さな単位である。その人数は自動車化歩兵分隊で9名、機械化歩兵分隊は7名で構成されている。ただし63式装甲車、92式装甲車に搭乗する機械化歩兵分隊は9名であると思われる。

軽機械化歩兵分隊


09式装輪装甲車に搭乗する機械化歩兵分隊
中型合成大隊(装輪装甲車を主体とする混成部隊)の機械化歩兵分隊は、7名で構成されている。その内訳は
分隊長(95式自動小銃)
小銃手×3名(95式自動小銃)
機関銃手(95式軽機関銃)
対戦車兵(PF-98ロケットランチャー)
弾薬手(92式拳銃)
で構成されている。

これは彼らの搭乗する92式、09式装輪装甲車に不足している対戦車、対バンカー能力を補うためであると言われている。


同様に武装が機関砲のみの86式歩兵戦闘車に搭乗する機械化歩兵分隊にもPF-98が分隊に配備されている。

機械化歩兵分隊


04式歩兵戦闘車に搭乗する機械化歩兵分隊
一方で重型合成大隊(装軌装甲車を主体とする混成部隊)の機械化歩兵分隊は中型合成大隊の機械化歩兵分隊と同様に7名であるが、対戦車ロケットが配備されず、代わりに88式汎用機関銃が配備されている部隊もある。重型合成大隊の歩兵部隊はIFVとの連携が前提になっており、対戦車、対バンカー戦闘は04式IFVに装備されている100mm砲が行う為分隊には88式汎用機関銃を配備することで近接戦闘能力を向上させている。

自動車化歩兵分隊


猛士突撃車に搭乗する自動車化歩兵分隊
軽型合成大隊(猛士突撃車を主体とする混成部隊)に所属する歩兵分隊は9名で構成されいる。その内訳は
分隊長(95式自動小銃)
副分隊長(95式自動小銃)
小銃手×6(95式自動小銃)
機関銃手×2(95式軽機関銃)
榴弾手×2(ロケットランチャー及び小銃付擲弾)
とされいる。しかし私が報道を見ている限り人民解放軍においてQLG10擲弾発射機はそこまで広く配備されてるようには見えないのでこの編成はあくまで目安であると思われる。
また軽型合成部隊には山岳戦、市街地戦、国境封鎖等の任務、更に国連PKOや暴動鎮圧、対テロ戦といった非伝統的安全保障任務を遂行することが求められている。その為09式軍用散弾銃や11式グレネードランチャーといった特殊な装備が配備されており、分隊構成も適宜変更されていると思われる。

09式軍用散弾銃

11式グレネードランチャー


QLG10擲弾発射機
95式自動小銃に装着するQLG10擲弾発射機。山岳歩兵部隊や空挺部隊などの特殊な部隊には配備されている。

火力支援分隊



重機関銃分隊
重機関銃分隊は火力小隊に配備されている火力支援部隊である。1個重機関銃分隊には2丁の89式重機関銃が配備されており、1丁つき射手、副射手、弾薬手、装備手の4名が重機関銃班として割り当てられており、これに分隊長を加えた計9名で編成されていると思われる。




擲弾発射機分隊
擲弾発射機分隊は火力小隊に配備されている火力支援部隊である。1個擲弾発射機分隊には2~3門の87式、04式自動擲弾発射機が装備されており、1門につき3名が割り当てられている。これに分隊長を加えた7~10名で編成されていると思われる。なお軽型合成大隊の高機動機動中隊はこれに運転手を加えた8名で構成されている。




迫撃砲分隊
山岳部隊等の特殊な部隊の火力小隊に89式60mm迫撃砲を装備する迫撃砲分隊が増強されている。この1個迫撃砲分隊は通常5名で編成されている。


小隊

小隊(中国語で排)は人民解放軍において中隊より下位で分隊より上位の部隊である。小隊長は少尉または中尉が担当する。

1個歩兵小隊は3個分隊からなる。

火力小隊

火力小隊は歩兵中隊直轄の火力支援部隊である。通常の火力小隊は1個擲弾発射機分隊と2個重機関銃分隊からなるとされている。戦闘時には主攻部隊に擲弾発射機分隊を他の小隊に重機関銃分隊を配備するとされている。
また山岳歩兵中隊などの特殊な部隊では迫撃砲分隊などが増強されている。

戦車小隊

1個戦車小隊は4両の戦車からなる。以前の編成では1個戦車小隊は3両で構成されていたが、軍事改革により4両に増強された。



中隊

中隊

中隊(中国語で连)は人民解放軍おいて大隊より下位で小隊より上位の部隊である。中隊長は中尉または大尉が担当する。

1個歩兵中隊は3個歩兵小隊と1個火力小隊からなる。中隊長は中尉または大尉が担当する。また中隊から政治将校が部隊に配置される。1個中隊には各小隊と中隊長車、政治将校車を加えた14両の猛士突撃車。装輪/装軌装甲車が配備されている。また解放軍では中隊から衛生兵が配備されるようである。

1個戦車中隊は3個戦車小隊12両に中隊長車、政治将校車を加えた14両で編成されている。

火力中隊
火力中隊は大隊直轄の火力支援部隊である。火力中隊には6~9門の120mm重迫撃砲が、軽型合成大隊ではPCP001型82mm速射迫撃砲配備されている。また偵察狙撃小隊が置かれ武装偵察や浸透狙撃等を担当する。


重型合成大隊火力中隊に配備されている05A式120mm自走迫撃砲



軽型合成大隊火力中隊に配備されているPCP001型82mm速射迫撃砲。ロシアの2B9M82mm速射迫撃砲を国産化し猛士の車体に載せた自走迫撃砲。軽型合成大隊だけでなく国境警備隊や空挺部隊、武装警察の火力支援部隊等に広く配備されている。


偵察狙撃小隊

また速射迫撃砲を装備していない軽型合成大隊には代わりに重機関銃4丁、対戦車ミサイル4門、82ミリ迫撃砲4門、120ミリロケット砲4門から成る火力中隊が編成される場合もあるようである。

ただ山岳歩兵部隊においては他の装備を減らし、対バンカー用に120ミリロケット砲を増強した上で対戦車ミサイルの代わりに自動擲弾発射機を装備している。


以上が人民解放軍陸軍歩兵部隊の中隊までの主な編成である。
しかしこのような軍の編成に関する情報は機密性が高く、我々民間人が知ることは難しい。実際この記事も私が大陸の軍事ブログや軍事報道を基に恐らくこうであろうと書いたものである。そのためこれはあくまで参考程度でにとどめてほしい記しておく。

参照ページ
新浪军事 我军首支轻型高机动部队主要载具是吉普 用于特定战场 http://mil.news.sina.com.cn/jssd/2018-07-06/doc-ihexfcvk6248459.shtml
新浪图片 跑得快火力强!我轻型步兵榴弹器班乘猛士装甲车突击 http://slide.mil.news.sina.com.cn/l/slide_8_199_69234.html/d/8#p=1
新浪军事 我军山地连火力排装备凶猛 实战训练考验官兵体能 http://mil.news.sina.com.cn/jssd/2018-05-27/doc-ihcaqueu9413761.shtml
新浪军事 中国陆军组建超30个中型合成旅 或装备9000辆轮战 https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-06-03/doc-ihvhiews6456529.shtml
新浪图片 战场生命守护神!我陆军作战部队增编卫勤保障新战力 http://slide.mil.news.sina.com.cn/l/slide_8_199_70831.html/d/1#p=1
その他大陸のブログ等々 それは参照資料とは言えないだろ

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