しょうじしょうじのブログ

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死んだ男の残したものは

2022-06-27 15:03:20 | 日記
昨年6月26日突然亡くなった同業他社で働いていたEさんの墓前に行ってきました。
休日出勤残業は当たり前、バリバリ働いた末に突然の死。あまりの突然の死に実感が沸かないまま一年がすぎました。
屈託のない笑顔の面影と奥さんだけ残してあの世に逝かれたEさん。奥さんが一回忌に出席できなかった私の塔婆まで作ってくれました。

Eさんとは現場でとりとめのない話をしているだけだったけどとても気さくで快活な笑いをする方でした。これからという時に亡くなりました。
居酒屋にいつか行こうと約束してたけど果たさずじまい。ワンカップ持っていき墓前で献杯。
生前に飲みたかった。

人糞譚〜プーチン重病説で大便を回収〜

2022-06-26 20:17:38 | 日記

たまたま読んでいる本に「真の敵は味方に化体する。暴力はやさしさに化体し、無関心は愛に化体する。」とヘーゲルが言ってたと書いてある。

ヘーゲルといえばドイツで生まれた世界的な哲学者である。
 
「化体とは」と調べたら例文がでていた。
宮武外骨『面白半分』(1917)「人糞を精製して食物とする発明「『植物は人糞の化体(クヮタイ)に外ならず』と云っても可い」とある。こういう所で化体を使うものなのかと感心するような例文だ。
 
宮武外骨は明治期の伊藤博文らを風刺したことで私は知っているが、興味のある方はこちら⇒宮武外骨 - Bing video

 

さらに6月22日付の毎日新聞の記事にゴシップネタのような見出しに思わず笑いをこらえた。

 
「プーチン重病説のウラ事情」「プーチン氏側近 大便を回収」と一大事件のスクープ記事さながらにデカデカと報じている。
 
大便採取をはじめた歴史は、アメリカ中央情報局(CIA)にあると。CIAは健康状態を調査するため、「旧ソ連のフルシチョフ首相や、52年の軍部クーデターで国を追われたエジプトのファルーク国王の大便まで採取し」てたとか。
 
健康でマッチョなイメージで強い指導者をつくりあげているプーチンの大便は、外遊先で背広姿の職員が匂いに鼻をつまんで専用の袋に詰め、スーツケースに入れて持ち帰っているという。
 
「真の敵は味方に化体する。暴力はやさしさに化体し、無関心は愛に化体する。」というヘーゲルの弁証法によれば、大便は食べものに化体し、DNA情報に化体し、国家機密にも化体するということになる。
 
そう思って子どもたちにこのウンコネタ話をしたのである。
 
「音姫って音を聞かれるだけで恥ずかしいからあるのに、プーチンのそばに付く人はそんな事を言ってられないんだね」云々…
 
そのうち風向きがあらぬ方向にむかってきた。
「何でパパは大便するときドア開けっぱなしなの?」「何でオシッコ流さないの?」あげくの果ては「パパの大便は臭い」「あんなの誰も回収も採取もできない」となる始末。
 
この手のネタでブーメランのようにわが身の悪評ネタに帰ってくる。これも化体するということなのかな。

「こわい」と「かなしい」をしる 沖縄慰霊の日に

2022-06-24 08:57:45 | 日記

「こわいをしって、へいわがわかった」 7歳が読んだ平和の詩全文(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 沖縄全戦没者追悼式では、沖縄市立山内小学校2年の徳元穂菜(ほのな)さん(7)が自作の平和の詩「こわいをしって、へいわがわかった」を朗読した。

Yahoo!ニュース

七十七年前のおきなわの絵だと言った
ほんとうにあったことなのだ
たくさんの人たちがしんでいて
ガイコツもあった
わたしとおなじ年の子どもが
かなしそうに見ている
こわいよ
かなしいよ
かわいそうだよ
(徳元穂菜「こわいをしって、へいわがわかった」より)

…77回目の沖縄慰霊の日がやってきた。毎年沖縄の生徒たちが訴えるものに、心を塞ぎたくなるような発言ばかり。なぜなら沖縄の子どもたちだけに強いるものがあると思うから。

そして今年もそうだった。
しかし今年は違う思いがまざまざとよみがえった。私も幼い頃に、彼女と同じような体験をしたからだ。
それは埼玉県にある丸木美術館に、母親に連れられていった記憶だ。

館内に入った途端に、油絵独特の蒸せるような匂いに圧倒され、巨大な漆黒のような図と対面したとき思わず逃げ出してしまったのだ。
あのあと外に出たときの木々のみどりが美しくて…。なぜあの時、じぶんがいたたまれない気持ちになったのか、そして青々とした木々の緑が強烈だったか。

「沖縄戦の図」を目にした7才になる徳元さんの感覚が40年以上前に体験した私の記憶を揺さぶった。
ただ「へいわがわかった」かどうかはわからない。木々のみどりがたいせつだとわかったのが私の漆黒の絵を見たときの感想かもしれない。

戦争は「こわい」、「かなしい」
それで十分。

これは大人となってはわからない「へいわ」を求める感性であること。40年近くたってその情景がよみがえった私も、今なおつづく戦場で、そして沖縄地上戦でしんでいる77年前の「7 才」もきっとこの思いだったに違いない。

父の日に

2022-06-23 11:38:17 | 日記
子どもの成長は、親を親らしくしてくれる。
幼い頃は、母子共に東日本大震災の原発事故により大分県に逃れ半年間生活していた。下が0歳、上は2歳だった。

何もわからない所で必死に育てた。地元の人にもホント良くしてもらった。避難した場所は、目の前が海岸だった。朝起きるととれたての魚がドアにひっかけられていたりした。真っ黒に日焼けした娘たちが生き生きと遊んでいた。

そんな娘たちもいまでは小6と中2となる。
戦争がおきると横断幕にメッセージを書いてくれと言ったら快くメッセージを書くまでになった。

そんな子どもたちを立派に育てたのはカミサンだ。「父の日」というのは無くても良いと思う。
でもこうやって袋の中にお菓子をたくさん詰めてくれた子どもたちの気持ちが痛いほど嬉しい。

未来(あした)を閉ざす事のない社会を作るために、お父ちゃんもがんばります。

ヒョウ被害から考える食料事情と国家予算

2022-06-20 17:58:00 | 日記
6月2日、埼玉県北部をおそったピンポン玉大のヒョウは、店の看板、クルマのフロントガラス、民家の窓ガラス、ビニールハウスなどの農業施設を突き破った。
収穫前の小麦、交配前のトウモロコシ、梨、キウイ、ネギなどにも深刻な影響がでているようだ。
私の郷里がそちらなので町を歩いてみた。







ご覧のとおり、小麦は枝が途中からポキっと折れ、トウモロコシはズタズタとなっている。
トウモロコシ畑で農作業をしていた方に聞いてみた。
「交配できるトウモロコシがあればいいけど。収穫は絶望的。他の畑では採れないので根っこごとかき混ぜてるよ」

悲しい話だが、これが自然災害の現実だ。
2日から3日にかけて降ったヒョウで深刻な被害を受けた深谷市など18の市町村の農業施設や作物の被害総額は38億4000万円と埼玉県は試算している。

これは税負担だが大切な農業を守るために国民1人あたり32円ずつ支払えば被害を回復できる。

このような被害を想定して救済することは国の大切な農業保護につながると信じている。
一方で農林水産省の発表によれば、直近では2020年度の日本の食料自給率は37%。27%の韓国に次いで低い。

胃袋の中に37%が国内で生産されたもの、残りの63%は海外からの食べ物という割合だ。
日本と親交の深い各国でも自給率は高く、カナダは264%、オーストラリア224%、アメリカ130%、フランス127%だ。国土がひろく、農地も広いので当然と言えば当然だ。

しかし、今回のヒョウや1000年に一度と言われる集中豪雨などで作物が収穫できなかったら深刻な食料不足と高騰につながる。
あるいはウクライナとロシアでの戦争で深刻な食料危機と叫ばれている時に、国際的な貿易に頼る食事情は国の未来にとって懸命か否かが問われているのではないか。
それに加えて国内で許されない毒薬(農薬)が規制を通り抜けて使用され出荷され続ける。背に腹は代えられないと自分たちの食料を他国にたよれば、多少の毒物でもやむを得ないとなる危険性は増すのではないかと思う。

例えばネオニコチノイド系農薬は、神経毒やミツバチの減少などをもたらすと指摘されている毒物だと思うが、この毒物を使用禁止にせねばならないが、外国農産物の中に散布され、農産物輸入という防腐名目で規制が緩めかねられない事も考えられる。

そう考えると、食糧事情を「安い」ということだけで判断するのは、命に関わる事も叩き売り可能ということだ。

余談ですが、今回.岸田内閣は、国民総生産(GDP)2%の防衛算を組もうと鼻息荒くしてる。
2パーセントと強調されているけど、肝心のカネに換算すると10兆円だ。
ざっくり計算しても国民一人当たり10万円が人殺しに税金が使われかねない話で…。
国民一人当たり32円の税金でヒョウ被害を3125回救済できる。どれだけ命を粗末にするものに比重が向かうのか、この際想像してみるのも悪くはないだろう。今後も地球温暖化による自然災害が増える傾向にある中で、この予算配分は如何に馬鹿馬鹿しいものか肝に命じるべきだろう。