将棋王 ツメルモンスターズ

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角換わり 後手早繰り銀の手厚い工夫

2019-10-18 19:23:03 | 角換わり
              ▲腰掛け銀VS△早繰り銀(AI)の立ち上がり

△7五歩の仕掛けには▲6五歩の反発が効き、以下△7六歩▲同銀△7三銀▲7七角が一例で互角です。
しかし、AIは△4四銀と力を溜めてきました。



この銀上がりは2筋の守りを自ら崩す上、いつでも▲4五歩から追い払われそうなので、なかなか人間には思いつきにくい手です。
(先手から▲4五桂と跳ねて3三の銀をずらし、▲2四歩を狙ったりするくらいですからねぇ・・・)

しかし、すぐ▲4五歩には△4六角や△5五銀左がうるさい。よって一旦▲6八玉と上がり5七の地点を補強しましたが、このタイミングで△7五歩と仕掛けれられて困りました。▲6五歩と反発したいのですが、先の銀上がりの効果で△5五銀右とぶつける手が生じます。これは後手の攻めが厚く、先手が不利です。



そこで△7五歩に▲同歩△同銀としてから▲4五歩△3三銀と追い払い、▲4六角と打ち後手の攻めを牽制しましたが、△6四歩で角道を止められ銀の交換が避けられません。後手十分の形勢です。



早繰り銀に対する常套手段の▲6五歩の反発を、守りの銀を繰り出すことで封じる。是非実戦で試してみてください。


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