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豊島将之竜王・名人 至高の名局

2019-12-07 22:42:20 | プロ棋士雑学
 2019年12月7日
 豊島名人が竜王位を奪取し、史上4人目、そして令和初の竜王名人が誕生しました。

 迎え撃つ広瀬前竜王も好調で、特に中盤の大局観の素晴らしさには恐れ入りました。

 結果的には豊島名人の4勝1敗でしたが、第2局以外は苦しい時間帯の方が長かったので、ファンとしては祈る気持ちで見ていました。
 それでも、全て逆転で先手番の第1,3,5局を勝てたのは、王者の貫禄・威圧感が出てきたからでしょうか。
 劣勢になっても、相手は常に「豊島さんだから…」とプレッシャーを感じてしまい、それがわずかなミスにつながってしまう…。
 「羽生マジック」ならぬ「とよしマジック」が炸裂したシリーズだったと思います。
 

 そんな偉業達成の豊島先生の、最高の一局はどれかな~とビールを片手に考えていたのですが、個人的にはやはりこれだと思います。
 簡潔にご紹介しますので、是非並べてみてください。

 
 

 それは 平成29年8月24日 第43期棋王戦 対藤井聡太四段戦 です。
 (著作権の関係で詳しい棋譜は掲載しません)

 
 同郷の後輩、藤井聡太四段(現七段)との初手合い。
 藤井四段の先手で十八番角換わりになったのですが、豊島当時八段は驚異の歩玉銀で千日手に誘導します。
 (消費時間 ▲藤井四段66分 △豊島八段14分 というところからも豊島先生の用意周到っぷりがよくわかる)
 そして、指し直し局は豊島先生が先手角換わりで圧勝しました。

 この対局は藤井聡太先生にとって初の対A級棋士戦でした。デビュー29連勝を果たした天才にとっても、この一局は衝撃だったでしょう。
 いずれは実現するであろう豊島-藤井のタイトル戦を、今から楽しみに待ちたいと思います。
 


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