「アイ・ラブ・坊っちゃん」

感動で終演後まで涙が止まらない舞台、私は初めてでした。

「アイ・ラブ・坊っちゃん」は夏目漱石の「坊っちゃん」と夏目漱石が「坊っちゃん」を書き上げるまでの生活が同時進行で進んでいくお話です。

前半はこの同時進行が生み出す楽しいシーンがいっぱい。
思わず大笑いする場面がたくさんあるのです。
（書き切れないくて、歯がゆいっ！）

そしてこの「アイ・ラブ・坊っちゃん」では全編を通して素直に自分を表現できず、家族に当り散らす漱石が描かれています。

時にはかわいらしく思えるけど、漱石自身も自分で心がコントロールできず、悩んでいるのです。

自分のせいでまわりにいる人が死んでいくのか・・・という恐怖に負けそうになる漱石。
正岡子規のおおらかな明るさをうらやましいと感じ、自分がちっぽけな存在だと思う漱石。。。


不器用で思うように生きられない。。。
私はいつの間にか漱石の気持ちと自分の気持ちを重ねていました。


でもつらい気持ちになった時、「アイ・ラブ・坊っちゃん」には明るく心の澄み切った人たちがたくさん登場し、気持ちが救われていくのです。

正岡子規、山嵐、清、登世、鏡子。。。


最後に明るい気持ちでいっぱいになってとにかく涙が止まらなくなってしまったのでした。

「アイ・ラブ・坊っちゃん」からたくさんの希望をいただきました。


劇場を出ると外は青空。


これから「アイ・ラブ・坊っちゃん」は全国公演が始まります。
青い空が全国に広がりますように。。。