“池波正太郎先生”

やはり仕事をするようになってお目にかかるようになったのですが
江原のお宅に急ぎお使いに伺うと必ず文庫本を手渡して下さいました。
池波先生も晩年やはり銀座百点にお書きになったものを拝見するようになり、
魅力的な生き方をなさってきた方だと思うようになりました。
向田先生も池波先生もうちの子供たちが大ファンだという事を知り
お目にかかったことがあると云うとちょっと尊敬(？)してくれます。

“向田邦子さん”

仕事をするようになって、お目にかかることがあったのですが
寺内貫太郎を書かれている時で、ちょっと違ったテンションで
生きている方のようにお見受けしましたが、
後年病を得て、銀座百点に書かれたものを引き込まれたように
読むようになりました。
上昇気流に乗っている女性は美しい生き方をなさると思いました。

写真の猫は愛猫のマミオとはだいぶ違いますが。

“朝吹登水子さん”

英文科にもかかわらずフランス文学にも
興味があって大胆にもフランソワーズ・サガンの
翻訳をされていた先生の高輪のご自宅に会いにいって
しまいました。
メロンをお土産に持参したのですが、「大好物だ」と
云って下さり、教養のある女性の暮らしぶりの美しさに
圧倒されました。
千疋屋のメロンを見るたびに恥じるばかりです。

“安達瞳子さん”

黒髪をきりりと束ねお着物姿で
生け花のデモンストレーションを
大学のホールでなさるのをまのあたりにみて
意志のある女性は美しいと感じ入りました。

フラワーデザインを教え始めた頃、
髪を束ね髪飾りを集めていたのは
あこがれがどこかに残っていたからかもしれません。