栞里と実里がテーマ

2人の子供の成長などを記録しようと思ってますが…。

点と線

2013年05月26日 21時05分22秒 | 読んだ本
松本清張『点と線』読了。

いわゆる「社会派」と呼ばれる清張の代表作。
東西ミステリーベスト100の6位ってことで初めて読んでみた。

綾辻に始まる「新本格」好きな俺としては、避けてきた作家で、アンソロジーに入ってる短編くらいしか読んだことなかった。

読んでみたら意外と読みやすい。
もっと堅苦しくて、ややこしいのかと思ってた。

ただ、古臭さは否めないし、アリバイの合理性や実現性は社会派と呼ばれるにしては弱い。
あと、推理部分ははっきりいってトロい。

これでベスト10は1位の横溝正史『獄門島』のみ。
買ってはあるからいつ読もうかなー。

ダック・コール

2013年05月19日 00時46分36秒 | 読んだ本
稲見一良『ダック・コール』読了。

「東西ミステリーベスト100」の81位の作品ってことで、初めて読んでみた著者の短編集。
どれも「鳥」が重要な要素として存在感を持っています。

ハッキリ言ってミステリーじゃないと思うんだけど、グイグイ読ませるリーダビリティ。

大人向けの童話?冒険譚?
ハードボイルドでもないし…。

まー優れた文学作品として、どの短編もとても楽しめた。
白眉は「ホイッパーウィル」かな。

この作者は惜しまれつつも既に亡くなっているのだが、もっと読まれていいと思う。

麺屋ZERO1

2013年05月05日 12時49分12秒 | 食べたもの
二郎系のラーメンが無性に食べたくなったので「連爾」に行ってみたが、なんとGWで休み!

ガッツリいきたい気持ちは抑えられず、周辺では一番それっぽい「麺屋ZERO1」へ。

普通においしく食べたけど、麺(浅草開花楼なんだけどね)と豚が二郎系の人気店には劣るな。

「連爾」行ってみたかったな…。


■ガッツ系ラーメン(680円) ※にんにく少なめ

太陽黒点

2013年05月05日 12時34分53秒 | 読んだ本
山田風太郎『太陽黒点』読了。

ミステリ界でも異彩を放つ山田風太郎の長編代表作といわれる作品を読んでみた。

なんと終盤まではだだの青春小説っていうか、堕落していく若いカップルを描き続ける。
『人間失格』を思い出させる堕落っぷりで、全くミステリ要素がないんだよね。

そして最後の交通事故が起きた後、すべてが明かされる。
興味深いのは意外な犯人の「操り」と、その動機に風太郎の戦後観が伺えるところ。

謎の提示がないまま進むので、飽きそうになったけど、このくらいの分量なら許容範囲でしょう。

読んでない人には伝わらないね…。