吹く風ネット

迷惑な話3(2002年7月29日付)

5,
 一時期予備校に通っていたことがあるのだが、その時の話。
 ある日、トイレから出て教室に戻ろうとした。前を同じクラスの女の子が歩いていた。同じくトイレから出てきたようだ。
「エッ!?」
 なんと彼女のスカート(ミニスカート)は、めくれているのだ。

 トイレは教室の一つ下の階にあったので、教室に戻るためには階段を上らなくてはならない。同じ階段を上るわけだから、後ろを歩いているぼくは当然見えてしまう。

 彼女が階段を上りだした時、ぼくは目のやり場に困った。
「どうしよう」
 しかし、教えてやるほどの勇気はない。かえって変態扱いされるのがおちだ。

 中学時代の思い出がよみがえる。見たら見たで、後でわかった時に何を言われるかわからない。しかたなく、ぼくは下を向いて階段を上った。

 後でぼくを見ていた男子から、「お前、いい思いしたのう」と言われた。
 見てないっちゃ!

6,
 社会に出て、電車通勤をしていた頃の話。
電車はいつも満員だった。痴漢と間違えられると嫌なので、ぼくはいつも両手で吊り革をつかんでいた。

 ある日、えらく後ろから押されたことがあった。両手は吊り革をつかんでいるため、押されるたびに吊り革にぶら下がって、爪先立ちの状態になる。そのたびに、前に立っている女の人のお尻に、ぼくの下半身が当たるのだ。

 最初は押されるほうばかりに気をとられて、前を押していることには気づかなかった。気がつくと、その女の人がぼくを睨んでいる。どうして、前の女の人がぼくを睨むのかがわからなかった。が、しばらくして、「あ、そうか!」と、やっと合点がいった。

 彼女からすると、痴漢行為に思えたのかもしれない。しかし、こちらとしてはそういうつもりは毛頭ない。こちらも動きようがないのだ。

 ある駅で人が減ったので、ぼくはすぐにその人のそばから離れた。

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