吹く風ネット

ポッポ糞争3

 2021年3月3日。朝、前日買った木酢液のスプレーをベランダ中に撒いておく。その効果があったのか、翌日4日も、鳩は来てない様子。しかしまだ油断は出来ない。部屋から1メートルも離れてない場所に、病原菌を持った生き物がいる。それって嫌でしょう。どうにかして、それを阻止しないと。

 さて、追っ払っても追っ払っても、何事もなかったような顔をして舞い戻ってくるつがいの鳩を見て、かつて読んだ、つげ義春さんのマンガ『李さん一家』を思い出す。
 引越して来た主人公の家に、しばしば見知らぬ人が迷い込んで来るようになり、そのうちその人の一家が主人公の家の二階に住みついてしまう。という話だ。
 つげさんのマンガには迷惑がっているような描写はないが、鳩が住みつくのでさえ迷惑なのだから、かなり迷惑に違いない。
 その物語の最後はこうなっている
「(僕の優雅な生活におし入って来た/この奇妙な一家がそれからどこに行ったかというと)実はまだ二階にいるのです」
 ぼくの家の場合だと
「実はまだベランダにいるのです」となるか。

 3月5日。夜7時頃、部屋に入ると何か気配がする。少し窓を開けて覗いてみると、先日のつがいがいた。三度も水をかぶせられたのに懲りてない。
 例のごとくぼくは風呂場に行き、バケツに水を汲んでくる。窓を大きく開け、水をかけようとすると、一羽がいない。が、とりあえず一羽に向けて、水をかけた。もう一羽はというと、手すりに移動していた。おそらく状況を見ていたに違いない。そして状況確認後、飛んで行った。
 床が濡れているので大丈夫とは思ったが、念のために木酢液を撒いておく。その日鳩は現れなかった。

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