吹く風ネット

迷惑な話4(2002年7月29日付)

7,
 またまた中学時代に話は戻る。
 ある日の昼休みのこと。ぼくは急にトイレに行きたくなった。そこで、教室を出て、廊下を小走りしてトイレに向かった。
 その時、曲がり角で、同じクラスの女の子とぶつかりそうになった。ぼくはとっさに手を出した。その手が、なんと彼女の胸に触れたのだ。『あっ!』と思ったが、もはや漏れる寸前である。ぼくは「ごめん」と言って、トイレに急いだ。

 教室に帰ると、その女の子は何かニコニコした顔をしていた。その後、ぼくはその子から、婉曲なラブレターをもらった。だから、違うっちゃ。
 勘違いやろ、カ・ン・チ・ガ・イ。

8,
 今の会社に入った時、「あの人の目を見たらいけんよ」と教えられたことがある。「あの人」とは、24,5歳の女性であった。
 話を聞くと、その女性の目を見ると、「あの人、私のことが好きみたい」と人に触れまくるのだそうである。こういう自意識過剰な人は、本当に困りものである。

 この話を聞いていたので、ぼくはそういうことを言われずにすんだ。
 入社して程ない頃、会社帰りに小倉に飲みに行ったことがあるのだが、駅に向かう途中に、その子とばったり会ってしまった。
「今帰りですか」
「ああ」
「どこまで行くですか」
 この子、若いくせに言葉がいやに年寄り臭い。

 しかし、目を見ただけで恋愛なら、まともに話していたら大恋愛になってしまう。ぼくは始終、そっけない返事を繰り返すばかりだった。

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