素晴らしき日々

一切の生命が幸せでありますように。

RRRによる精神的革命の2023年

2023年12月30日 | 日々のこと

2023年は、私が長い間かかっていた、欧米のほうが上であるという洗脳が見事に溶けた素晴らしい年だった。RRRのおかげである。また、誤解のないように言っておくと、アジアのほうがいい、ヨーロッパのほうがいいなどと、地域別に評価し直したわけではない。

 
RRRはインド映画だ。あまりのエンターテインメントの質の高さに、三時間もあるのに七回映画館に足を運んだ。最後にはプレミアムシートで没頭した。それくらい叩き込みに行ったのだ、『世界で一番優れている国があるなんて、まやかしだ』と。
 
RRRを観ていない方の為にあらすじは書かないが、RRRの凄さのひとつは、映画としてのクオリティの高さである。ストーリー、映像、音楽、ダンス、役者、エキストラ、セット、プロップス、全てにおいてインド映画がハリウッドを超えた証拠になり得る。
 
また、文化も歴史もある成熟した国を武力を行使して支配下に置く汚さをみせてくれた。これはイギリスに特化して言っているのではない。どこの国にでも当てはまる。とっくに豊かだったアジアの国々を、自国を富ませる為に攻め入り植民地化する、ブタぶり。私は、日本の諸々の戦争に重ねて観ていたのだった。もちろん、日本が清廉潔白と言ってるわけではない。その逆でもない。私は日本と世界情勢を、歴史を、成り立ちを知らなすぎると痛烈に自覚させてもらったのである。
 
学校の歴史の時間がつまらなかったのは、実感がなかったからなのだとわかった。インターネットのおかげで、現地に行かなくても、様々な情報が入ってくる。正誤を判断するには、もっと基礎を、真実を知る必要がある。向学心に火がついた。日本がより暮らしやすくなるように。
 
英語の勉強も手抜かりない。日本人は平和ボケしているなどと言わせない。敵国条項については英語でイギリス人とアメリカ人に説明してみた。イギリス人は『そんなのあるの?日本人はみんな知ってるの?』、アメリカ人は『ああ、それはね、、、』と私に追加説明してきた。サンプル数は少ないが、今後も勉強して、強くて豊かな日本づくりに少しでも貢献して行くのだ。
 
RRRがロングランだったのは日本だけではない。その理由が、高品質エンタメだからとしてだけではなく、多くの人達の新たな挑戦に火をつけた、起爆剤として作用したからだといいなと思っている。
 
「あなたの職務は行為そのものにある。決してその結果にはない。」
(『バガヴァッド・ギーター』岩波文庫 39頁)

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