公立中高一貫校
スタート当初より人気は下がり続けているものの、依然として4倍弱という高倍率が続いている公立中高一貫校。
公立中高一貫校入学試験は10年以上前から始まったんですよね。
でも、僕が適性検査、つまり公立中高一貫校の受験生を引き受け始めたのは4年前から。理由?
簡単、簡単、合格させられないと思っていたから、当然です。
要は、どういう答案、どういう子ども達が合格できるのか見当もつかなかった、という事ですね。
問題を研究し、これはいけるな、と感触をつかみ、1年目は2名、当然合格だったんですけど。
でも、親御さんと面談などをさせてもらって結構勘違いされている、それは毎年思います。
「適性検査」これ問題見てもらうと一目瞭然なんですけど「なんか書けちゃう」訳です。
それで、合格すればラッキーかな、かなりそういう親御さんがいます。
合格発表の日にすごく悔しい思いをするのは子ども達なので、少し触れときますね。
合格すればラッキーはない!!
残念ですけど、なんか書ける、受験してみよう、受かるかな、受かった~!!は絶対にないです。
適性検査=教科の試験ではない、残念ですが、これも嘘です。
この点がまず第1に誤解されていますよね。
試験科目は4科目+作文、こう考えて下さい。
はっきり言って合格するのはそう考えてもらうととても高いハードルと考えないとダメダメですよね。
まず、新小学6年生、つまり2025年度の受験生なんですけど、現時点で学校のテストで4科目80点を下回らない、これ必須です。
まず、よく訳の分からない「適性検査対策」こんな意味のないものに時間を割くのではなく、4科目の基礎を勉強する、これがスタート、入り口です。
やはり、受験なので、なんか書けちゃう、受かればラッキー、そんなに甘くはないんです。
とは言え「予習シリーズ」ですとかね、そこまでは必要ないんです。
新小学問題集とか新演習、どちらも標準編で充分なんです。 絶対に中学受験用までは必要ないです。
しかし、4科目ともこのレベル完璧、これ土台です。必須です。
ここで、よく突っ込まれるのが
「総合的な思考力・応用力、これが合格に求められる力ですよね?」という質問、そうですよね。
あの~、これはどういう意味での質問なのかを考えてみると勘違いに気が付くと思うんです。
思考力にせよ、応用力にせよ、何もなければ考えようにも応用させようがないんです。
文部科学省で小学生にはここまでを学ばせる「学習指導要領」ですね、これは日本という国で決まっているんです。
その「思考力・応用力」なんです。これがね、結構勘違いされている部分でもあるんですね。
まず4科目、この土台がないのであれば、思考力も応用力ない、こういう試験なんです。
その点は勘違いされやすいのかな、と思います。
今は4倍前後の人気で横ばいですかね。 僕は、実際にはその半分もいかない、2倍も実際の倍率はないと考えています。
今、5年生までの総まとめのテストをしてもいいでしょう。 それでどんなに最低でも80点、このラインを越せないのであれば、まずはそこからです。
しっかりと「国語・算数・理科・社会」を学んでからです。 適性検査の中で漢字で書けるところを書いてない、これは国語の面から減点です。
「これはてきせいけんさいちでもにでも、がっこうによってはさんでもきょうつうしていえることなんです。」
上の文どうですか?小学生が習うべき漢字たくさんありますよね。読みにくい文になってますよね?何も考えてないじゃん!!で減点されて当たり前なんです。
さらに、この4科目を土台にして、記述で答える、という試験が「適性検査」なんです。
どれだけ難易度が高いか大体ご理解いただけたでしょうか。
はっきり言ってかなり難易度高いです。
それでも、もう、来年に向けて頑張っている、という現5年生ね、合格するしかないじゃんね。
今からでも十分間に合います。中学受験の算数みたいにね「仕事算とかニュートン算」という学校ではまず学習しない事は必要ないので。
4科目を仕上げる、作文練習をする、過去問を解く、です。
5年生のこの時期「過去問解くと7割くらい点数が取れるので」とご相談を受けて、実際に僕が採点させてもらったら「どこが点数になるだろう?」こういう子もいます。
市販の問題集でこの模範解答ダメ!! まだまだこういう問題集もあります。
でも1年間で合格までもっていくことは可能です。
諦めないで最後までやり抜くこと、やる事をやって試験に臨む事、受験ですからね、合格すればラッキーだよね~、絶対にないです。
それでも追い込みで仕上げられる訳ですからね、頑張っていこう!!