岩燕(イワツバメ)の日記

山登り(トレッキング)と防災が中心の日記です。楽しい話題も載せていきますので読んでくださいね。

アメリカ

2005年05月25日 | Weblog
大学の卒業旅行では、アメリカを1ヶ月近くかけてバックパッキングを背負って旅をした。グレイハウンドバスに乗って西海岸から東海岸に向かって走った。途中、気に入った街があったら、そこで降り何日間も過ごした。

コロラド州のデンバーから南に下り、メキシコとの国境の町「エル・パソ」にたどり着いて安宿を探した。国境を越えると「ティファナ」という街になる。「エルパソ」の街で蛇とトカゲの皮で作った「トニーローマ」のウェスタンブーツを買い、銀色にシルバーバックルのベルトとリーバイス505をはくことにした。これでちょっとカウボーイ姿になった。

次にめざす街は「サンアントニオ」。ジョンウェインの映画で有名になった「アラモの砦」があるところだ。グレイハウンドの夜行バスで国境沿いを移動中に、突然ポリスにバスを止められた。ひとりづつ顔に懐中電灯を当てられる。メキシコからの不法入国者がいないか検問だ。私はパスポートを見せろと言われたので助かったが、2人の男がバスから降ろされてしまった。ここはディープサウス。やられるときはやられる。

夜になって安いモーテルに転がり込みカウンターで聞いてみると、「サンアントニオ」の街のはずれの広場でロデオ大会が開かれているという。さっそくウェスタンブーツとリーバイスで決めて、出かけることにする。入場料を払って中に入ってみると、大勢のカウボーイたちがロデオを楽しみに来ていた。子牛を追っていかに早く縄をかけるかというゲーム。荒馬に乗っている時間を競うゲーム。上手な選手がいると拍手が沸く。ブルーグラスの音楽も決まっている。僕もクアーズビールを片手に拍手を送った。最後に僕は、カウボーイの帽子を買った。ビーバーの毛で作られた帽子だ。これですべてそろえることができた。

学生時代、僕がアメリカが好きだった。でもそのアメリカは広かった。宗教や移民、人種差別やさまざまな文化、いろいろなものが大きく渦を巻いているような国だった。今でも、もう一度アメリカを旅行してみたいと感じるときがある。

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