岩燕(イワツバメ)の日記

山登り(トレッキング)と防災が中心の日記です。楽しい話題も載せていきますので読んでくださいね。

霊仙山

2005年05月03日 | トレッキング
鈴鹿山脈のいちばん北側に「霊仙山」という山があります。
高さは1085m。山は石灰岩でできていて、山頂はカルス
ト地形になっています。

この山に登るには、まず「醒ヶ井養鱒場」方面に向かい、途
中で丹生というところから分かれて林道に入っていきます。
この醒ヶ井の辺りは湧き水が豊富で、丹生の村落ではいま
だに川の水を生活用水に使っています。

登山道は伏流水になっている谷を歩くことから始まり、やが
て急な山道を登り、美ヶ原というところを歩きます。このあたり
は花がきれいでバケイソウの群落やニリンソウの咲く小道を散
策できるコースになっています。鹿の鳴き声やサルの鳴き声
のどが聞こえてくるので、非常に豊かな山だなあという気が
しました。やがて、また谷を登っていくとクマササの藪が続き、
避難小屋を通過すると山頂に出ます。

山頂は広大な平原で、羊の群れのようなカルスト台地が続き、
見晴らしもよく、晴れた日には琵琶湖も足元に広がっています。
この山は、700年ぐらいに山岳信仰の場として修験道たちが開
いたそうで、昔は霊仙寺というお寺のあともあったと聞きます。
また雨乞いをする山としても有名だったそうです。山頂近くには、
ひょうたん池やお虎が池といった湿地帯もある様で、トレッキン
グを楽しませてくれます。

登り2時間30分、下り2時間ぐらいでひじょうに距離が長いです
が、景色もよくゆっくりと登るには最高の山です。