備えと心構え

昨日の講座で話題になったこと。
参加者の一人が、災害ボランティアに行くことになっていろいろと準備してたくさんの荷物を持っていったけど、現地に行ったら全部揃っていた。情報が正確に伝わっていれば、重い荷物を準備しなくてよかった。という話をしました。
私は山に登るとき、いろんな荷物を持っていきます。予備の食糧、ビバーク用の簡易テント。雨が降るといけないので雨具。予備のガスボンベ。冷えるといけないのでフリースや着替え。荷物のほとんどがそういうもので、重たい荷物を背負って登って、使用することなく背負って帰ってきます。使用せずに帰ってきたことは、なにもなく安全に帰ってきたということになります。
つまり「備え」とは、「心構え」ではないか。山へ行けば山頂の山小屋に水もあるしビールもある。頼めばお弁当も準備してくれるし、寝るところもある。でもだからといって手ぶらで行けばよかったって考えない。わかっていても「備える」。それを悔やんだり怒ったりするのではなく、心構えとして準備するものではないかという話をしました。

心を構えれば備えが生まれ、自然にものを準備する。心を構えておればあとから必要がないとわかっても心を乱すこともない。