手紙

今日はガストでラジオCMを書いている。


不動産屋のテーマで「お部屋を借りる人の目線で」
とあった。

僕が人生で初めて、
部屋を借りた時のことを思い出した。

あの頃は夢や希望に溢れていた。
社会がどんなものか知らず、
根拠のない自信だけは持っていた。
あれはあれで素敵だった。

だけど、その後に
深く、とても深く傷つくことになった。
詳しくはかっこ悪いから書かない。
誰が悪いのかわからないし、もちろん僕も悪いのだけど、
とにかく僕は深く傷ついた。

傷ついたことを踏まえた上で、
傷つく前の状態を思い出して、
「主人公が新生活を迎え、両親に手紙を書く」という作り方をした。

少しだけ、泣きそうになった。


親にはとても心配と苦労をかけた。
とても深く。


ダメだ。
泣きそうになってきた。


ラジオCMでグランプリをとることができたら、
賞金は親に全部あげよう。
2人で、旅行にでも行ってほしいな。

「コピーライターになりたい」って言おう。
もし、反対されたらどうしよう。

僕はそれでもなりたいって言えんのかな。

でも、きっと、応援してくれる。
そんな親なんだ。


僕は、幸せだ。



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