コピーライターを目指す人の日記

言葉と、人と、文章を書くことが、僕はきっと好きです。

父ちゃんと母ちゃん

2015-02-26 22:00:13 | 日記
テレビを見ていると、
北陸新幹線のCMが流れた。


若い青年が父親に言った。

「東京で写真がやりたい」。

父親は言った。
「お前が見つけたことなら、好きにやれ」。


自分のことと重なって、泣きそうになった。

約半年前のこと。
両親にあんなに真剣に
話をしたのは初めてだと思う。

「コピーライターになりたい。
仕事で困っとる人の力になりたい」。


そういえば、僕はあのとき、
両親に断る余地を与えていた。

「与えていた」というと、
言葉が不適切かもしれないけれど、
「ダメだ」と言われたら、
「わかった」というつもりだった。

これ以上、迷惑はかけられないと思っていた。


父ちゃんは言った。
「あんたの人生じゃけぇ、あんたの好きにやりんさい。
あんたの人生、楽しそうじゃね」。

母ちゃんは少し、残念そうだったけど、
意外とすんなり受け入れてくれた。

あのときのことを、僕は一生忘れない。


数日後、父ちゃんからメールが来た。

「母ちゃんを悲しませたら許さん」。




なんだか、嬉しくて笑えた。

今日は、早く寝よう。
明日から、また頑張ろう。