
新人の頃のお話です。
フレンド編集部に行くために、
講談社の本館の横にあった新館
(現在は高層ビルになってます)のエレベーターに乗り込むと、
すでに数人の男の人が中にいました。
エレベーターで知らない人と乗り合わせるのが
苦手な私。
やだなぁ… と思いつつ、男たちから顔をそむけて、
エレベーターの階数ボタンが順番に点滅していくのを
黙って見上げてました。
すると、なぜか異常に男たちの視線を感じました。
中にいた男たちがいっせいに私を見てる……?
なに…? こいつら…… と思い、
眉間にしわ寄せて不機嫌になる私。
視線が合うのはいやなので、
顔はそのままエレベーターの階数ボタンを
見たままだけど、
男たちがじぃ~~と私を見てるのは
肌で感じてました……。
フレンド編集部のある階でエレベーターが止まり、
扉が開くと同時に飛び出す私。
男たちはまだエレベーターの中から私を見てる……。
思いきり睨み付けたかったけど……、
恐いから…やめました。
なんなのよ!あいつら… やな感じ!!
と、むかつきながら編集部に行くと、
なにやらいつもと違ってざわついている…。
女性編集者の一人が私に駆け寄ってきて、
「今ね、フォーリーブスが
地下のスタジオに来てるのよ!!」
と、興奮気味に伝える。
フォー ・ リー ・ ブス……!
そこではたと気づく私……。
今、エレベーターに乗っていた男たちって……
もしかして…、
もしかして……、
そうなの!?
新館の地下にはすごくりっぱなスタジオがあって、
雑誌用の撮影で、芸能人やモデルさんたちが出入りしてた。
当時、フォーリーブスは、
日本初のアイドルグループとして、
”スマップ”や”嵐”の絶頂期に勝るとも劣らない人気で、
女の子たちのハートをわしづかみにしていた。
でも前原は…あんまりよく知らなかった……。
文学少女だった私は(自分で言うな?)
テレビはほとんど観てなくて、
”フォーリーブス”というアイドルグループの
名前はなんとなく聞いたことはあったが…、
一人一人の名前とか、顔とか、全然わからなかった。
女の子たちのピンク色の絶叫や、
今にも失神しそうな表情に慣れていた彼らにとって、
自分たちを見て、顔色ひとつ変えない…どころか、
無視した! 女がいる…!
という事実は
かなりショックだったに違いない……。
だからあんなにまじまじと見てたのね……。
あの不躾な視線は、
いいかげん、 オレたちに気づけよ! この女!
ってアピールだったのね…。
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
この事件から前原は学びました。
やっぱり私も一応漫画家だしさ、
世間の流行くらい押さえとく必要あるよね…。
テレビぐらい観ないといけないんじゃない?…と。
そんなわけで、
テレビ買いましたよ。
ちょうど歌番組が勢いを増してきてた時代で、
芸能界にはアイドルたちがキラ星のごとく輝いてました。
そして、前原はこのあと、
芸能界漫画に目覚めていくのであった。
『きみ色の日々』で 秀樹を追っかけ、
『BGMはいらない』で ”モッくん命”してました。
☆若かりし頃のヒデキと私。(笑)

フレンド編集部に行くために、
講談社の本館の横にあった新館
(現在は高層ビルになってます)のエレベーターに乗り込むと、
すでに数人の男の人が中にいました。
エレベーターで知らない人と乗り合わせるのが
苦手な私。
やだなぁ… と思いつつ、男たちから顔をそむけて、
エレベーターの階数ボタンが順番に点滅していくのを
黙って見上げてました。
すると、なぜか異常に男たちの視線を感じました。
中にいた男たちがいっせいに私を見てる……?
なに…? こいつら…… と思い、
眉間にしわ寄せて不機嫌になる私。
視線が合うのはいやなので、
顔はそのままエレベーターの階数ボタンを
見たままだけど、
男たちがじぃ~~と私を見てるのは
肌で感じてました……。
フレンド編集部のある階でエレベーターが止まり、
扉が開くと同時に飛び出す私。
男たちはまだエレベーターの中から私を見てる……。
思いきり睨み付けたかったけど……、
恐いから…やめました。
なんなのよ!あいつら… やな感じ!!
と、むかつきながら編集部に行くと、
なにやらいつもと違ってざわついている…。
女性編集者の一人が私に駆け寄ってきて、
「今ね、フォーリーブスが
地下のスタジオに来てるのよ!!」
と、興奮気味に伝える。
フォー ・ リー ・ ブス……!
そこではたと気づく私……。
今、エレベーターに乗っていた男たちって……
もしかして…、
もしかして……、
そうなの!?
新館の地下にはすごくりっぱなスタジオがあって、
雑誌用の撮影で、芸能人やモデルさんたちが出入りしてた。
当時、フォーリーブスは、
日本初のアイドルグループとして、
”スマップ”や”嵐”の絶頂期に勝るとも劣らない人気で、
女の子たちのハートをわしづかみにしていた。
でも前原は…あんまりよく知らなかった……。
文学少女だった私は(自分で言うな?)
テレビはほとんど観てなくて、
”フォーリーブス”というアイドルグループの
名前はなんとなく聞いたことはあったが…、
一人一人の名前とか、顔とか、全然わからなかった。
女の子たちのピンク色の絶叫や、
今にも失神しそうな表情に慣れていた彼らにとって、
自分たちを見て、顔色ひとつ変えない…どころか、
無視した! 女がいる…!
という事実は
かなりショックだったに違いない……。
だからあんなにまじまじと見てたのね……。
あの不躾な視線は、
いいかげん、 オレたちに気づけよ! この女!
ってアピールだったのね…。
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
この事件から前原は学びました。
やっぱり私も一応漫画家だしさ、
世間の流行くらい押さえとく必要あるよね…。
テレビぐらい観ないといけないんじゃない?…と。
そんなわけで、
テレビ買いましたよ。
ちょうど歌番組が勢いを増してきてた時代で、
芸能界にはアイドルたちがキラ星のごとく輝いてました。
そして、前原はこのあと、
芸能界漫画に目覚めていくのであった。
『きみ色の日々』で 秀樹を追っかけ、
『BGMはいらない』で ”モッくん命”してました。
☆若かりし頃のヒデキと私。(笑)


子供心になんて素敵なドラマなの、とその妹が羨ましかった記憶が。
BGM~も、きみ色~も当時芸能界ってこういうところなのね、とTVの向こうの世界を覗き見ているようなそんな興味も懐かしいです。
それにしてももったいない…とか思っちゃうのは私が田舎モンだからですかね(^^;)
新御三家の時代、私はまだ芸能人には興味がなかったのでした。
たのきんの頃からかなー。
今はすっかりミーハーですが。
めっちゃ、大好き
そういえば、幹の歌ってるシーンの中で、秀樹の「サンタマリア」の腕を上にあげたところと、そっくりなところがあったように記憶してますが・・・
本が、手元になくて
でも、そのころ私、西城秀樹のファンだったので、一人ウハウハしたの覚えてます
XPとサヨナラしたからいっぱい反論するじょ~。
小さい子でも侮れませんね。
女心はそんな幼いころから芽生えているのね。素敵!
今は…若い芸能人はぜんぜん見分けがつかない……名前も覚えられない…ぐすん。
あ、本人の許可は得てます。
>ブラウン管にちゅーしてた
か、かわゆい!!