筋膜リリース
✔筋膜とは;
筋肉や臓器、骨など体を構成する要素をすべて包んでいる薄い膜のことで、頭から手足の先までつながっています。
深筋膜は全身を覆い上手く連動して動けるよう筋肉を繋ぎ合わせています
この筋膜は柔らかい組織なので、委縮・癒着(ゆちゃく)しやすい特徴があります。
この筋膜の委縮や癒着が時にコリや痛みを招き筋肉の柔軟性を損なう原因になります。
例えば;
◆長時間のパソコンやスマホの視聴
◆悪い姿勢でのテレビ視聴
◆毎回同じ方向で足を組む、など
こういった動きを長時間続けると筋膜がねじれてしまい動きにくくなります
筋肉の動きが悪くなって痛みが出ると他の部分でかばおうとして筋膜異常が広範囲に及んでしまう恐れがあります
✔筋膜リリースとは;
筋膜の委縮・癒着を引き剥がしたり、引き離したり、こすったりすることで、正常な状態に戻すことを言います。
前述のように筋膜は体全体(全身)を覆っている組織です。
例えば、腰や背中に痛みやコリのある方は、おしりやふともも、股関節部位などの「痛みのある部分の周り」の筋膜をリリースすることによって、症状を改善することができます。
肩などのこりや痛みなども同様で、肩や首、腕やわきの下などの筋膜をリリースすることによって、改善することができます。
マッサージでは一時的な効果があってもリリースまではいきません。
✔一人で、どこでもできる簡単な筋膜リリース(左右体を変えてやりましょう)
☆テーブルに両手を置き、スライドさせながら背中を伸ばす。≺30秒キープ≻
(背中と腰を90度(直角)に曲げる)
☆テーブルに手を置き、片方の手を頭上に伸ばす ≺30秒キープ≻
伸ばした側の足を前に出し交差させる(足は浮かせない)
そのままの姿勢から手をしっかり伸ばしテーブル側に倒し、体全体の横側を伸ばす
☆右手をテーブルに置き、左足を前に出し曲げる、後ろ足は曲げない(両足とも浮かせない)
1.左腕を天井に向かって伸ばし ≺30秒キープ≻
2.上げている腕の方向に体をひねり顔は指先を見る ≺30秒キープ≻
3.ひねった体制のまま、テーブルにつけた右手のひじをテーブルにつけて ≺30秒キープ≻
*1日3回 朝・昼・夜 回数も秒数も最初は無理せず行い、続けることが大切です。
✔筋膜リリースをしない方がいい人は;
動脈瘤、悪性腫瘍、皮膚に傷のある人、関節リウマチ、骨折部位がある人、血腫、など