食 と 腸
腸は超大事!!!
【主な病気の種類】
過敏性腸症候群、急性腸炎、慢性腸炎、腸閉塞、虫垂炎、大腸ポリープ、大腸がん、便秘 血液障害、リウマチ、アトピー、肝臓障害、呼吸器系障害、皮膚障害、鼻の障害など
腸の老化を招く原因として現代人の食生活が挙げられます。
具体的には動物性タンパク質や脂肪の多い食生活です。
これらは日本人の体格を向上させるのに役立ちましたがその反面悪玉菌の増殖や野菜不足による便秘など腸の老化に拍車をかけてしまいました。
日本の伝統的な和食は善玉菌を増やすのにうってつけの料理であり、低脂肪、高繊維、しかもビタミンやミネラルが豊富な腸にとっても理想的な食事です。
腸の役割は?
✓消化 食べた物は胃での消化よりも腸での消化の方が比重は大きい
腸内細菌は消化を改善したり、消化管から分泌される酵素では消化できないものを分解したりする
✓吸収 人間が生きていく上で最も必要な栄養素は腸で吸収される
✓合成 ビタミンB2,B6,B12、K,葉酸、バントテン酸、ビオケンなどを合成する細菌の存在が確認されている
(腸内細菌によって合成される酵素の種類は人によって肝臓で作られる酵素の種類よりも多いという説もある
✓代謝 体の状態にあったように栄養素を吸収している
代謝が狂うと血清異常、血液障害になる恐れがある
✓解毒 腸の中に入った毒を無毒化する
腸の解毒作用の低下が肝臓、心臓、呼吸器系、皮膚、鼻に障害を与える原因になる
✓造血 腸から吸収されたタンパク質が血液をつくる
よい血液をつくるには最低6時間の睡眠が必要
✓排泄 不要な老廃物と毒素を便として体外に排泄する
✓免疫 腸に住みつく乳酸菌分泌物(ペプチドグリカン)が腸から吸収され免疫力を高める活性物質となる
免疫力が弱まるとガン、リウマチ、アトピーの原因になる
*これだけ多くの役割を持つ腸は、問題を抱えてしまうと体の動きが急速に衰えるのです
《腸をいきいきさせる食生活》
善玉菌を増やそう
1.食物繊維
食物繊維は腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、便の総量を増やし、軟らかくして排泄しやすくします。
白米を玄米に変えたり、雑穀を加えるといいですよ
2.発酵食品
味噌や豆腐、漬物、ヨーグルト、アルコールなどの食品には乳酸菌や酵母による発酵食品。
これらは便秘や下痢の改善に役立ち気になるオナラや便の嫌な臭いを薄くしてくれる作用があります。
3.ぬるぬる食品
ヌルヌルした成分が腸内でゲル化(粘性の強いゲル状に固まること)します。
これにより腸壁を刺激して蠕動運動を促すため便秘を解消させる働きがあります。
4.ビタミン
ビタミンB群やCは腸の蠕動運動を活発にします。また、善玉菌を増やす働きがあります。
その他、腸の運動をコントロールしている自律神経を調節するビタミンEを積極的に摂ると腸の働きが活発になります。
5.乳酸菌(ビフィズス菌)
乳酸菌の中で代表的なものがビフィズス菌です。ビフィズス菌には悪玉菌の活動や腸内腐敗を抑えたり便秘や下痢の両方を防いだりします。
*ステーキや焼肉などを食べる際は野菜やキノコ類、豆、海藻などを使った料理
を意識的に食べバランスを取ってください
*朝・昼・夜、3食同じ時間にバランス良く、しっかり摂りましょう
「腹八分目」なら3食摂ってもダイエットの必要はありません。
*健康であれば何があっても頑張れます。 健康が一番!!
腸年齢をチェックしましょう
腸年齢とは、年齢によって変化する大腸内の細菌バランスをチェックすることで、本当の老化の度合いや生活習慣病へのかかりやすさの目安にすることができます。
1.トイレに関する質問
☐ いきまない(*)と便が出ないことが多い
☐ 排便後も便が残っている気がする
☐ 便が硬く出にくい
☐ コロコロした便が出る
☐ ときどき便がゆるくなる
☐ 便の色が黒っぽい
☐ 出た便が便器の底に沈みがち
☐ 便が臭い、または家族から臭いと言われる
2.食事に関する質問
☐ 朝食は食べないことが多い
☐ 朝食は慌しくて短時間
☐ 食事の時間を決めていない
☐ 野菜不足だと感じる
☐ 肉が大好き
☐ 牛乳や乳製品が苦手
☐ 外食は週4回以上
3.生活習慣に関する質問
☐ トイレの時間は決まっていない
☐ オナラが臭い、または家族から臭いと言われる
☐ タバコをよく吸う
☐ 顔色が悪く、老けて見られる
☐ 肌荒れや、吹き出物が悩みの種
☐ 運動不足が気になる
☐ 寝つきが悪く、寝不足気味
☐ ストレスをいつも感じる
*「力む」はチカラを込める。気張る、チカラがありそうに勢いを誇る
「息む」は息を込めてお腹に力を込める
チェックの合計数:
●15個以上 腸年齢最悪。腸内の老化が激しく、腸内環境が危ない状態、今すぐ
生活習慣を見直しましょう。
●10~14個 腸年齢要注意。腸内環境はかなり危ない状況。
自分の意思で変えやすい生活習慣の改善を心がけましょう。
○5~9個 腸年齢まずまず。これ以上高くならないよう努力しましょう
◎4個以下 腸年齢良好。腸内環境はほぼ理想的。しかしストレスで変化
しやすいので油断は禁物です。