近代文明の弊[自分を見つめ]

無知で幸せな私が考える世の中

昨日の憲法記念日に日本語の意味を考えた

2021-05-04 21:28:37 | 日記

同じような意味合いを示す言葉で微妙な違いを持つ日本語はたくさんあります。たとえば平等と公平です。
「平等」は条件に関係なく、全てを同じ様に扱うことで、「公平」は偏りがなく、全てを同じ様に扱うことです。分かりやすい例でいえば、大勢で食べ物を分ける際に、個々人の年齢や体調などは考えず、全員に同じ量を分けるのが平等で、条件を考慮して配分するのが公平です。

平等は、みなが等しいという言葉です。そうした様子を表します。また全員が等しくなることを言います。「平」はひらたい、凸凹がない、高低差がないという意味です。「等」は同じ、相違がない、同等で、ぴったりそろう、区別できない等の意味です。細かい点で配慮や忖度などはせずに、一律に全員を同じにするというニュアンスがあります。いわば昨年の特別定額給付金の対策です。

特別定額給付金
特別定額給付金

公平は、判断や対応などが、ある特定のものに偏っていないこと、えこひいきしないことです。「公」はおおやけ(=国家・朝廷・社会・世間)、かたよりがないこと、共通に当てはまる等の意味です。状況・条件を考慮するので平等より良い印象がありますが、「公(=信頼できる?)」が条件を考慮して決定するので、運用で不平等との不満が出る可能性があます。いわば今 行われているコロナの休業支援金・給付金の対策です。

これから解釈からすると「男女平等」は、いかなる条件に依らず男と女は等しい扱いを受ける、ことでしょう。
「男女公平」は、「公」が認めた条件で女性は男性と同様の活動をしてよい。
能力差を縮小したのが近代科学の力です。
腕力では到底かなわない相手でも殺すことができる拳銃を女性・子供でも操作できるように改造していった。もう兵士は成人男性でなくてもよくなった。これは平等なの、公平なの?

男と女は同じじゃない。異差があることはみんな分かっているはず。男女平等の先には「個人平等」が待っている。

憲法の条文は後世でどう解釈されるか、よく吟味が必要です。恒久平和の思想を不完全な日本語で、どう盛り込めるのだろうか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿