枝下用水日記

『もう一つの強制連行 謎の農耕勤務隊-足元からの検証-』

9月になりました。

枝下用水120年史編集作業の中で寄贈いただいた本の紹介です。
雨宮剛編著『もう一つの強制連行 謎の農耕勤務隊-足元からの検証-』
(2012年5月、自費出版4000円)



編者の雨宮剛さん(青山学院大学名誉教授)は1934年豊田市御船町生まれ。
自身の研究分野とは異なるものの、太平洋戦争末期に鍬を担いだ兵隊を目にしたことが脳裏から離れず、
2007年より聞き取り調査を始めました。
その兵隊は、後に朝鮮半島から強制連行された陸軍農耕勤務隊であること、
彼らの目的は、食糧増産だけでなく航空機燃料用のサツマイモやジャガイモの耕作、
航空燃料に用いる松根油の原料の松根掘りにあり、戦争末期、豊田市内に点在していたようです。
聞き書きの中には、農耕隊を目にした方たちが、
自分の子どももきっと戦地で同じ思いをしているだろうと、
逃げて来た少年兵を隠したり、食事を食べさせたりしたという話もあり、
あの時代を記録していくことの意義と、受け取る私たちの責任も考えさせられました。

問い合わせ先:雨宮恵一さんTel.0565-45-0094/Fax.45-0096
枝下用水120年史編集委員会でも対応できます。

コメント一覧

shidareyousui 逵
ありがとうございます。互いの情報を重ね合うと、わかることってあるかもしれませんね。私も清水さんの問いかけに刺激を受けています。
しみず
大変ありがとうございます。
お教え頂いた書籍を早速入手し、知る旅のお供にします。

また、以前「よそ者」の記事がありました。
これについでも、調べるうちに「顔の見えない定住」を知り、はたまた貴ブログ記事を拝読する機会を得ました。

枝下用水資料室さんには、学び・驚き・感謝で溢れています。
shidareyousui 逵
懐かしい記事を思い出させていただきました。
この本は2016年に文芸社から刊行されました。

雨宮剛『もう一つの強制連行 謎の農耕勤務隊-足元からの検証-』
(2016年、文芸社 700円+税)

現在勤める大学には、農林業に進もうとする学生たちがいます。こんなことがあったと話しています。
しみず
12年前、過去の記事にコメントすることをお許しください。
ただ、貴ブロクにたどり着く摩訶不思議と記事に残されたことに感謝の念を表したい思いからです。

発端は、新聞各社に載った記事です。
〇イタリア人作家ダーチャ・マライーニさんが来日 豊田の広済寺で旧友と再会    2024年6月14日 中日新聞より

・令和6年6月20日、隣地区の自主団体で、郷土史の資料検討の一つ「戦中強制収容所」「名古屋からの疎開先」の存在など、話になるので調べておりました。

また、個人的には
・故雨宮てるさんと旧カナン保育園(御船)には、私が小さい  頃に母と共に大変お世話になりました。よく記憶しています。
・故雨宮剛先生(青山学院大学名誉教授)1934年御船生まれ。
 この方は知りませんでした。今回勉強しました。

ながながとすみませんでした。
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