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枝下用水日記

矢作川水族館とのコラボ「旧枝下用水カヤック探訪」(とよたまちさとミライ塾+)を開催しました

資料室の逵です。
昨日のうちにブログ更新と思っていたのですが、パソコンに向かったまま、気づいたら舟を漕いでいました。
9月中旬とは思えない炎天下、昨日は旧取水口から旧第二樋門までの2往復(しかも旧第二樋門の下流側までまわる)を本当の舟(カヤック)漕ぎをしました。
合わせて一日中、舟漕いでました。というわけで一日遅れの更新です。

昨日(9月16日 晴)の旧取水口の水位は106cm、石は3つ見えました。

昨日は「とよたまちさとミライ塾+(プラス)」で募集した、矢作川水族館企画の「越戸ダム湖に沈む明治の遺構を見に行こう!」旧枝下用水カヤック探訪がありました。2人乗りのカヤックなので、2人で参加申込をするとのことです。
旧枝下用水のことならと、枝下用水資料室はこの企画にコラボすることにしました。旧用水路の話をはじめに資料室でして、それから矢作川水族館のみなさんと一緒にカヤックに乗って、現地案内です。資料室号は野原さんと逵です。

午前の部、どんな方がいらっしゃるのかなと待ち構えていると、同世代(たぶん)のご夫婦での参加でした。豊田市在住のおふたりにとって、枝下用水はいままで縁がなかったようですが、話をしているうちにこれまで見かけてきたあちこちの水路が、枝下用水だったのだということを知って、驚いていらっしゃいました。そう言われると嬉しくなって、その枝下用水の遺構が見えるんですとはりきってお話しました。


さあ出発です。空気を入れるタイプのカヤックはとても安定感があって、しかも目線が低いですから旧用水路を目の前に見ながら下流まで進んでいくことになります。でも、たしか9月中旬になれば少しは涼しくなるだろう、そう言ってこの日の開催になったはずでしたが、真夏でした!がんばろう!


旧取水口を出発すると、すぐに左側に遺構が見えています。水位は高かったのですが、水が澄んでいたので、しっかり見ることができました。


旧第二樋門に到着です。しばらく来ていなかったのでゴミが溜まっていないか心配でしたが、今日はきれいでした。
旧第二樋門の説明をしているうちに、せっかくなら下流側にも行ってみようという矢作川水族館号の提案で、みんなで更に下流に向かいました。
下流側から旧第二樋門に入っていく旧用水路は、誰も知らない秘密の場所と行った雰囲気で、みなさん喜んでくださいました。


逵はだいぶ矢作川からみる旧用水路が当たり前の風景になっているところがあり、こうして初めて目にする方の反応をみて、自分が初めてみたときの気持ちを思い出したり、こういうことを伝えたほうが良いのだなと気付くことができました。
今度はぜひ廃線路を歩いて、この旧第二樋門を見てみてくださいとお話しました。陸路からたどり着く旧第二樋門もとてもいい散歩道です。

さて、午後からは同じく豊田市在住ですが、小3の少年とお父さんでした。少年Mくんは資料室に入るなり、入り口に置いてあったSUPをみて、「あっSUPだ」と言いました。乗ったことがあるのか聞いたところ、「沖縄でマングローブ見た時にひとりで乗った」と言われ、一同このカヤック体験のハードルが上がったと感じました。Mくん、枝下用水の話もいろいろ質問してくれて、午後もはりきって解説しました。


さあ再び旧取水口から矢作川に出発です。旧用水路をカヤックが進みます。


旧第二樋門に到着。「大きな石や岩を見てよかった」と言ってもらってよかったです。


来年4年生で枝下用水のことを勉強することになったら、楽しかったカヤック体験のことと一緒に思い出してくださいね。


案内役としては一日2往復のカヤックの旅となりましたが、「カヤック体験」で申し込まれただろう方たちが、枝下用水のことを知ってくださって、興味を示してくださったことはとても嬉しいことでした。そしてこうして旧用水路の話を聞いたり見たりすることができれば、面白いなと感じてもらえるのだろうという気持ちにもなりました。

今月はこれから猿投台中学生の校外学習、西広瀬小学生の町探検と、資料室には枝下用水のことを見よう聞こうと来てくれる子どもたちがいます。そんな子どもたちが昨日のように、枝下用水っておもしろいと思ってくれるような、そんな日になるようにしたいと思います。

ご参加くださったみなさま、これを機に、どうぞ枝下用水に興味をもって、資料室の企画にもお出かけください。ありがとうございました。
そして最後に、矢作川水族館のみなさん、私たちでは企画できなかった体験でした。ありがとうございました。最後に記念写真!


コメント一覧

近江八幡の左義長まつりを思い出していただけたとは、光栄なことです。
縄文人
感服しました。

近江八幡の左義長まつりを思い出しました。
伝統ある祭りですが、年寄りが威張ったり仕切ったりせず、若者が生き生きと活躍している、と感じました。
ああなれば、後継者の心配は不要になりますね、きっと。
どこでも次の世代、若い世代が入ってこない、そんな声を聞きますね。
でも自分がなぜ楽しいかっていうと、誰もやっていないことをいろいろ工夫して、失敗もするけれど、一歩ずつ進んでいる気がするからのように思います。だから、おんなじことやってって言われたら、多分私も嫌だなあって思うんです。
だから若い世代の方たちが私たちの姿を見て、なんかすっごく楽しそう、って悔しがって、自分たちはもっと楽しいことするぞって思ってくれたら良いなって思います。それが枝下用水に関わることだったら、それはもう本当に嬉しい。そんなふうに考えています。
縄文人
素晴らしい!
私、今日こんなことを書きました。

廃線後50年経っても、旧三河線の駅の跡を大切にしようとする人がいるでしょうか?そして、それは枝下用水の遺構についても同様なのではないでしょうか?現在の保護活動を、次の世代が引き継いでくれるかどうか。それは、これからの10年20年次第でしょう。
(東濃鉄道の廃線跡を走った感想です)

私が心配しなくても、とっくに実行中なのでした…!さすがです。
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