渋土器会

男立ち梅をもとめて渋きかな  思い出話と近況。会長、石、門、オギ、タカ、梨、ノムさん、コマさん、オバ、平、サトくん、大

会長が好きなあの花が咲く季節になりました

2015年03月18日 | 卒業後のあれこれ
木蓮(もくれん)の花が咲く、この季節になると、会長のことを思い出します。
ちょっと意外なんですが、微妙な風流をたしなんじゃうあの会長は、木蓮がとっても好きだったみたいです。

それを感じたのは、会長、ノムさん、石の四人で行った83年春の渋旅のこと。卒業したばかりの頃です。じつは、日帰りの鎌倉旅だったんですが、会長の気まぐれで、鎌倉から伊豆へ拉致! 結局は、宇佐美にある会長の別荘に泊まることになったのです。

会長の気まぐれに振り回されたノムさんも石もヘトヘトで、早く別荘へ行って、温泉入って眠りたいと思っていたのですが、遊びモードフル稼働の会長は、突然、
「木蓮の花を見に行こうよ」
と言い出して、みんなの合意を得ぬまま、車を別荘とは反対方向に走らせたのです。
そうして、半強制的に連れてこられた場所は、薄暗い町外れのフツーの民家でした。もちろん、会長の親戚でも知り合いでもない! ところが、闇のなかに浮かぶ、玄関脇に咲き乱れた白い木蓮は、言葉を失うほどをきれいでした。しばし、時を忘れて、見とれていたのでした。

あの時の満足そうな会長の渋笑顔は忘れられません。

ちなみに木蓮の花の命は短く、開花すると1週間も経たずに散ってしまうんだとか。会長が元気だったら、どんな木蓮の俳句を詠んだんでしょうか。

<大>

「渋旅プレイバック」<63>1983春・鎌倉+伊豆その2

最新の画像もっと見る

コメントを投稿