
多くの言語、一つの神
私たちの神は力強い贖い主です。私たちの失敗を神の恵みの証に変えてくださいます。
使徒言行録 2:1-11 新共同訳
[1] 五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、 [2] 突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。 [3] そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。 [4] すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。 [5] さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、 [6] この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。 [7] 人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。 [8] どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。 [9] わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、 [10] フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、 [11] ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」
創世記 11:1 新共同訳
[1] 世界中は同じ言葉を使って、同じように話していた。
創世記 11:4 新共同訳
[4] 彼らは、「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。そして、全地に散らされることのないようにしよう」と言った。
創世記 11:6 新共同訳
[6] 言われた。 「彼らは一つの民で、皆一つの言葉を話しているから、このようなことをし始めたのだ。これでは、彼らが何を企てても、妨げることはできない。
使徒言行録 1:4-5 新共同訳
[4] そして、彼らと食事を共にしていたとき、こう命じられた。「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。 [5] ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである。」
使徒言行録 8:1, 4 新共同訳
[1] サウロは、ステファノの殺害に賛成していた。 その日、エルサレムの教会に対して大迫害が起こり、使徒たちのほかは皆、ユダヤとサマリアの地方に散って行った。
[4] さて、散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡り歩いた。
使徒言行録 11:19 新共同訳
[19] ステファノの事件をきっかけにして起こった迫害のために散らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで行ったが、ユダヤ人以外のだれにも御言葉を語らなかった。
ヨハネの黙示録 7:9-10 新共同訳
[9] この後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、種族、民族、言葉の違う民の中から集まった、だれにも数えきれないほどの大群衆が、白い衣を身に着け、手になつめやしの枝を持ち、玉座の前と小羊の前に立って、 [10] 大声でこう叫んだ。 「救いは、玉座に座っておられるわたしたちの神と、 小羊とのものである。」
ペンテコステは、聖霊の到来と関連付けられることが多いですが、神の驚くべき救済能力も示しています。
ペンテコステがいかに素晴らしいものであったかを理解するには、創世記 11 章まで遡る必要があります。当時、すべての人が「同じ言語を使い」、「一つの民」でした (創世記 11:1、創世記 11:6)。彼らの問題は団結ではなく、自己崇拝でした。神は地に満ちよとおっしゃいましたが、彼らは代わりに「名声を博し」、散らされることを防ぐために町と塔を建てました (創世記 11:4)。神がバベルで彼らの言語を混乱させた後、彼らは神の命令どおりに散らばっていきました。
ペンテコステは驚くべき対照を見せます。弟子たちはイエスの命令どおりエルサレムで待っていました。(使徒行伝 1:4-5)。群衆は、自分たちの言語が意味において一つになっているのを聞いて「驚き、驚嘆しました」(2:6-7)。「彼らが自分たちの言語で神の偉大な業について話しているのが聞こえます」と彼らは互いに言いました(11節)。
エルサレムでの賛美のハーモニーは、バベルの混乱を救いました。その後、教会も「散らされた」のですが、信者たちは迫害を福音の種をまく機会と捉えました(使徒行伝 8:1、8:4、11:19)。彼らの従順さのおかげで、私たちは今日、「神の偉大な業」を宣べ伝えることができるようになりました。そしていつの日か、「あらゆる国民、部族、民族、国語」の人々が神と小羊の救いを歌うでしょう(黙示録 7:9-10)。
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