司馬万太郎の残日録

司馬遼太郎の小説を読むことが好きな建築士の日常雑想録
  (競輪)・(中日ドラゴンズ)・(晴耕雨読)そして建築のこと

WBC監督は原

2008年10月28日 | 野球、中日ドラゴンズ:藤井淳志
 紆余曲折を経て、WBCの監督はジャイアンツの原監督に決まった。まずまずの結論だ。さしずめ総監督が王で現場監督が原だと思えばわかりやすい。つまり王が原に対する外部の雑音を遮断するって訳だ。引退しても世界の王さんには頑張ってもらわなければならない。っという訳だ。王さんは星野とは違いでしゃばるタイプではないし、面倒見も球界随一だ。おそらく一郎や松井などに対しても自ら連絡を取って、原との橋渡しをさりげなく行なうだろう。
 まぁー考えられる中ではベストな選択だが、個人的にはWBCのコーチに今度は原が江川を指名して欲しい。さすがの江川もWBCからの指名には安易に断る訳にも行くまい。江川の対応が楽しみだ。ウルグスも堀尾アナというNHKの名キャスターを補強したのだから、江川が2ヶ月くらい不在でも問題はないだろう。江川のコーチとか監督での手腕を早くから期待してきた自分としては、WBCが江川の現場復帰には絶好の舞台だと想うのだが、どうだろう。

女子マラソンの高橋尚子が引退した。長い間ご苦労様というしかあるまい。

・・・・・今日は、ここまで。

主砲とエースが・・・・・・・

2008年10月26日 | 野球、中日ドラゴンズ:藤井淳志
 どうやら、ドラのケチケチ病がまた出てきたようだ。
ウッズはへそを曲げて球団を去ることになりそうだ。中村ノリのように廃品回収に成功したドラはどうもお金を払う段になると、相手の気分を損ねる事が癖になっているようだ。この病気で福留を失った事をもう忘れてしまっているようだ。
エース川上も球団を去ることが濃厚の状況の中で、ドラは攻守の軸を一度に失う事になってしまうのだろうか。

新コーチに上田なんて名前もあった。いったいどうなっているのか。
どんなチームになってもファンとは因果なもので、ナンダカンダ言っても結局応援してしまうのだ。どうやら、あと3年不満をもちながらも応援する事になりそうな雰囲気だ。政治の不満は選挙で代わる時代になってきたが、チーム造りへの不満はどうやら愛情のあるオーナーが存在しないと無理のようだ。
川上にもウッズにも残って欲しいとは想うのだが、はかない希望をもちつつ・・・

・・・・・今日は、ここまで。

巨人、CSも制覇

2008年10月25日 | 野球、中日ドラゴンズ:藤井淳志
 プロ野球セリーグの公式試合が全て終了した。
シーズンもCSも巨人が勝者となった。CS第一戦を勝利したドラに期待を込めて応援したのだが、結果的にはジャイアンツの優勝で幕を閉じた。
もともと10ゲーム以上離されて、CSステージなんて虫が良すぎたともいえる。
素直に、おめでとう巨人軍と言わねばならない。
 ドラはCSをよく頑張ったと想うが、シーズンの戦い方には疑問がいっぱいだ。結果的に昨年以上の補強をして、首位と大差の3位。落合の補強はチームに何かを失わせ結果的に昨年以下の成績になった。
たくさんの原因があるだろうが、全ては試合出場選手の変化と采配に原因があるのは、明白な事実だ。全てはそこにある。
来年は応援したくなるチームで戦ってくれれば、結果なんてどうでもいいです。そんなドラのほうがまだいいような気がする。

   平成20年野球シーズン終了。

・・・・・・今日は、ここまで。

セリーグ CS勝負有り?

2008年10月22日 | 野球、中日ドラゴンズ:藤井淳志
 今日の中日巨人戦はどうやらCSの勝者を決定付ける一戦になったような予感がする。グライシンガーが先発してクルーンが締める。その二人が登板したにもかかわらず、ドラが勝利した。得点の内容は巨人の方が勝っていた試合だった。ドラは本塁打2本に押し出し、そして中村のタイムリーが決勝打となった。4点め以外は出会い頭とおこぼれ得点だ。巨人は負けた気がしていなかっただろう。
 昨年はいなかった助っ人外人二人が巨人を代表する今年の戦力だったはずだが、ドラは見事にその二人を葬り去った。9回まで試合を支えたのは、ドラの走塁だった。特に、谷繁と井端の2塁への走塁は見事といえる。勿論、打者の一塁までの全力疾走も当然なのだがすばらしい。送りバントでの全力疾走はなかなかできるものではない。抜け目の無いドラ野球を今日は、たくさん見ることができた。
 振り返ってみた時、おそらく今日の一戦がCSを決定付ける一戦になったのではないのかなぁー、という気がする。

 明日も勝ってしまえ!ドラゴンズ。

 ・・・・・・・今日は、ここまで。


漁夫の利?

2008年10月20日 | 野球、中日ドラゴンズ:藤井淳志
 ドラ、CS第二ステージ進出決定!
立浪がセンター前に打ち返し、代走英智が3塁に行った時点で勝負有だった。
小池のへたくそなバントでチャンスをつぶしたのとは大違い。さすがは荒木はそつがない。捕逸失球による3塁への進塁は、藤川という投手には負担が大きかった。
2・3からの球は予想通り真ん中へのストレートだった。おそらくウッズはそれしか打てなかっただろう。高めのボールになるストレートならどうだったろうか?振れば三振。見逃せば四球の1・3塁。まだ和田と勝負できる。同じケースで中村とも勝負できるのに。・・・・岡田阪神と投手藤川の潔さを感じた一戦だった。
 優勝こそ逃した阪神だったが、シーズン初めから首位を走り、ファンを熱狂させ一年を通して球場を満員にしてきた。岡田監督は球団に対して最高の貢献をしてきたはずだ。だが、辞任するという。おそらくは彼の美学であるのかH氏の存在が彼の何かを満足させなかったのだろう。阪神の監督としては久々に惜しまれて辞任する監督だった。
 まぁー、それにしてもウッズはよく打ってくれた。息子と一緒にテレビの前で思わず「ヨッシャー!」の握りこぶしだった。思えば、今年初めてだった。そのくらい今年のドラの試合(落合采配)はつまらなかったのだ。
しかし、これで去年のように第二ステージも勝ってしまったら、いったいシーズン優勝って何なのだろうか?と、ほんとに考えてしまう。
このCSというルールがあるうちは、シーズン優勝ってのはそれほど大事でではなくて、シーズン中はいかにファンの望む野球をするかの方が大事なのではないかと思ってしまう。ファンの望む野球をすれば負けてもそれほどファンはそっぽを向かずに球場へ足を運ぶ。しかしそうでない場合たとえ勝負に徹して負けてもファンは不満をもらす。スタメン起用に対しては鬱積した不満を口にする。ドラゴンズは名古屋のチームだといって声を大にする。事実今シーズンは大砲頼みの外様チームで大味な負け試合が多かった。しかし、この大砲外様はCSにはおそらく強いだろう。もともと投手力は球界随一のドラだ、このままなら今年も巨人を粉砕して、漁夫の利を得る可能性はどえりゃー高いだろう。
だが、メンバー構成がこれだけ違ってしまうと、昨年のようにドラファンが喜ぶかどうかは、別問題だろう。

勿論、勝てば嬉しいですけど・・・・

 ・・・・・・今日は、ここまで。


H20年度二級建築士製図試験の分析と考察 ・・・・その23

2008年10月19日 | 二級建築士設計製図試験
   ----・合格図面の判定・2-----

 前回は絶対合格図面(仮称)なるものについて説明したが、その数はあくまでも不明。だが、不明のままではこれからの推論が成り立たないので、その数を大胆に予想しておく。
 おそらく合格者に対する割合としては、50%前後ではないかと想像する。
その手がかりは、絶対合格点数に届かない図面を詳細に評価したとき、その評価方法をすると、絶対合格者の点数を上回るような可能性も当然ある事になる。
しかし、その評価で合格となった、最終グループの点数が絶対合格者の点数を上回らないことが担保されていれば、絶対合格をした最終合格者よりも実は得点が高かったというような人が不合格になってしまうような事はなくなる。そのようなルールを設けて、審査すれば絶対合格者が実は不合格者より点数が低かったということはなくなる。そんな考え方を基に今回は推論していく。
 受験者の少ない山陰地方と受験者の多い東京・大阪とで合格点が違ってしまうという事はない。以前(全国共通課題でなかった時代:ほんの数年前)は明らかに違っていたと考えているが、現在は全く同一基準で採点されていると考えている。おそらく、同一会場で審査されている。
だとすれば、最終合格者と不合格の図面との点数の差は本当にあるのだろうか?
 私は、試験課題文で細かく表示要求をきめて、それに対する各図面の減点数を細かく決めても、たとえば私が想定したような減点評価方法では、合否の分かれ目はおそらく受験者の数から想定すれば同点ではないかと想っている。
数学の統計論を取り入れれば、このような試験(予め出題が教えられていて、それについて多くの受験者が同じような手法で解法にあたる。)では、平均点とモード(最頻値)は比較的近い関係になる。まして合格率50%ならその傾向はおそらく顕著だと想う。
このことは採点者にとっては苦痛だ。だから年々難しい課題になったり、意地悪(大手資格学校指導外の要求)な要求をしたりする。
今年の場合は,S資格に床高500の矩計図、N学院には浴室4㎡と4.5mの大梁の出現だ。こうする事によって、モードが低くなる。つまり同点者の数が減る。というわけだ。合格率50%前後が続く限りこの現象はなくならないだろう。
そのような事までしなければならない状況の中で公正に合否を決めるのは大変な作業である。言い換えれば想定した減点項目では不可能に近いのだ。
ご存知のように製図試験は二級建築士として評価するに足る図面であるかどうかを判定する試験であるわけだから、減点評価を上回るような書き込みとか配慮がある図面と指示された部分はほとんど描いてあるがそれ以外は全く描いてないというような図面が同じような点数だった場合どちらを合格とするかは、全く難しい。
もし私が試験官であれば、全体的に優れた図面として迷わず書き込みの多い図面を合格とする。つまり要求されていなくても描くのが当たり前の項目はいっぱいあるのだ。
たとえば、矩計図一つをとっても、基礎栗石・捨コン・鉄筋・天端均し表示・束石・床束・根がらみ等床下だけでざっとこれくらいある。しかも課題には描けとは書かれていない。これだけの項目を「描けと書いてないから減点されない」と思っている受験者や講師が多いとすれば、工事現場でヘルメットをかぶらず事故を起こしたにもかかわらず労災が認定されないことを知らなかったのと同じだ。これらの項目は全ての図面をあわせると30を超える。そして課題文の文言表記で明らかに書けとかいてあるのに、それに気がつかず描いてない事柄も?個ある。そしてそれはほとんどの受験者が気がついていない。おそらくそれらは減点項目になっていると思われる。具体的に書いてしまうと私の関係する受験者のアドバンテージを失うことになるので、公表しない。
やや横道にそれたところもあるが、まぁそんなような事も考えて、絶対合格点以下の合格者を決定していくだろうと予想しているということだ。

 その年の絶対合格点以下の図面にはどんな図面が存在するだろうか。
・各図面とも-(マイナス)点はないが、合計点が74以下
・一つ-点図面があって合計点が、74点以下
・二つ以上-図面があって合計点が74点以下
・指定面違反の立面を書いた図面  など
予想される図面は大体こんなところだろう。(面積表は0点であろうと関係なく得点だけを有効にする。)
指定面違反違反の立面は違反面での減点評価を受けた上で-点として評価され得点争いに加わる。つまり、他の図面での減点が少なければ充分合格できる。と考えています。

 上記図面の中で二つ以上の-点のある図面は不合格(ランクⅢ)と想像します。
それ以外の図面は詳細な評価を加えられ、合否が決定されていくと想います。
では減点方式で採点された図面の何点くらいまでの図面が合格の可能性を残すのかが、最も興味のあるところとなりますが、今回いろいろ述べてきた事を仮に1事項0.5点とすれば15点、そのほかに減点であろう事項を加えると20点程度の逆転(復活要素)は可能性として「ある」と考えています。
 つまり、あくまで推論ですがその年想定された絶対合格点より20点低い点数までは、合格の可能性がないことはない。ということです。勿論、減点による得点が65点の人は、今日述べた項目がしっかりと記入されていれば、減点表示70点の人と肩を並べる可能性は充分にあるということです。
こういう状況の中で合格者が決まっていくと私は考えていますので、その年の合格点数を予想するという事がいかに難しい事か多少わかっていただけたでしょうか。
そんな中で、今年の合格点をあえて私の想定した各図面の減点での採点を行なうと、100人中50番目の人の得点は65点(今年も結果的に去年と同等以上に難しかったので)くらいではないかと想っています。つまり、60点の人には充分合格の可能性があり、55点の人にも可能性は残されている。ということになるでしょう。

 23回+2にわたって本年度試験の分析を行なってきましたが、本日でやっと終了できそうです。お付き合いくださった方々、本当にありがとうございました。
二年続いた木造課題が終わり、通常なら来年は一般構造の年になります。2年前がRCであったことを考えるとS造となる可能性が高い事になりますが、課題発表まではわかりません。一般的に木造より作図は楽です。したがってエスキスは難しいという傾向が強いです。木造課題の年より努力が結果に結びつく可能性がやや低くなりますが、努力は人を裏切りません。来年受験する方は、早めのスタートを切ることをお勧めします。課題発表が行なわれたあとで、来年も受験者を応援していくつもりでおります。
 平成20年度の二級製図試験に関する解説はひとまず終了しますが、このブログはまだ続きます。時々は建築に関する事も書きますので、時間があれば訪問してみてください。
   平成20年度二級建築士設計製図試験の解説・・・終了

ということで、・・・・今日は、ここまで。

H20年度二級建築士製図試験の分析と考察 ・・・・その22

2008年10月18日 | 二級建築士設計製図試験
 本年度製図課題の分析と予想減点の説明を終え、各図面の配点も想定し終えた。自分が描いた図面を基に減点チェックしていただければ、自分が何点であったかは一目瞭然となる。その点数が試験元の設定した合格点以上であれば、間違いなく合格と思っていいだろう。ただ、その点数が何点であるかは残念ながらわからない。
何れにしてもその点数(試験元が設定した合格点)以上を獲得した受験者は晴れて合格の栄誉に預かる。そして、それら合格者にとっては間違いなく設計製図試験は絶対試験であった事になる。試験元が絶対試験と公言している所以はここにあると私は想っている。
しかし、毎年試験の難易度は上がっているにも関わらず合格率はほぼ横ばいであることから想像すれば、絶対試験であるはずはないのである。では、いったいどうゆう事が採点の現場では起きていて、どういったことが行なわれ、50%前後の合格者が決定されているのか?今回はそれを解説していく。
勿論、あくまでもメチャクチャ自信がある私の推論だ。

今回私が想定した絶対合格点75点というのは実は何点でもいいのだ。あくまでもとりあえずの合格者を決定する一つの目安なのだ。したがって、その年の試験の難易度によって変化するのだ。製図試験の採点で変化する事が三つある。
1、その年の絶対合格点数。
2、設計条件欄に項目の減点
3、最終的な合格点数   この三つだ。
(ついでに言ってしまうと、変化しないのは要求図書項目での減点だ。)
2はその年の設計条件欄にある留意文の多さや難易度及び要求室の構成や特記事項の多さによって必然的に変化する。3はその年の受験者数と産業界の要請する資格者数との絡みによって、現状と将来的な展望を踏まえ合格者(資格者)を輩出していかなければならないわけだから、要請人数に近いところに合格点を設定せざるを得ない。
 では、1はどのようにして決定するのか?試験として合格者を決定するには絶対的な正解がない限り判定は難しい。製図試験などはその最たるものだ。そうは言っても効率よく合否を見極めなければならない。だとするならば、ここまで出来ていれば充分に「二級建築士としての資格要件にふさわしい」と判断できる者をとりあえず合格とする。という判断を迅速に行なうことが作業として必要になってくる。それが絶対試験としての合格者、つまり絶対合格点以上の得点者として選抜されるのだ。当然3の点数とはそうとうな差があることになるし、人数も少ない。
 1での合格者はその年の合格者数より少なくなるのは当然だが、合否判定作業を効率よくするには、適当な人数(点数)を設定する必要がある。だから、その年の出来栄えで変化する。というわけだ。

 絶対合格点以上で合格するには点数以外にある条件がつくと想われる。それは、前段書いた資格要件にふさわしい図面という事を担保するため、具体的には図面が「著しく見ずらい」つまり汚くない、そして指示事項以外の「書き込みが全くない」ということがない図面である必要がある。ということだろう。

それでは、絶対合格点以下のその年の合格者はいったいどのように決定されるのか?次回はその辺を推論していく。

  ・・・・・今日は、ここまで。

H20年度二級建築士製図試験の分析と考察 ・・・・番外2

2008年10月17日 | 二級建築士設計製図試験
 頂いた疑問・質問についてお話します。
<コンタさん>
・指定立面以外を描いてしまった。とはすこし違う場合のようです。
動転している試験場で、うっかり2階部分の屋根を切妻の妻面で描いてしまった。というものだとおもいます。当然のように矩計図の屋根は勾配方向の屋根になってしまっている。という場合だと思います。
 この場合は矩計図の採点で、重大な不整合として減点されると想います。

<ユウダイさん>
・大きなミスを上回るような減点になってしまう、小さなミスがたくさんあることに気がついたとのこと。実はこの試験のポイントとなるほど重要なことなのです。
それを防ぐには、第三者のチェックを常に受けるという事がそれを防止する最善の方法なのです。つまり添削です。試験合格の鍵を握るといってもいいでしょう。資格学校生の合格率が高い要因はここにあるのです。だから、せっかく資格学校に通っても添削を受ける事が少なかった。なんていうのは、まる損です。まぁ~担当講師の能力差もありますが・・・・おおむね心配はないでしょう。

・伏図での主要部材の欠落の程度での質問ですが、たとえば1階管柱を全部書いてない図面と2箇所欠落の図面と同じ減点2なのかという事だと思いますが。
伏図でのこの項目は、実は私も迷っている項目なんです。本来ならば、単一部材全欠又は4箇所以上は-4、一箇所毎に-1とか、一箇所1点、二箇所2点、三箇所以上は3点のほうが、図面評価として正しいと思うのですが、実際は伏図に関しては受験者の図面完成度が低いのです。伏図が木造試験の定番として定着するにはあと二年ほど必要だと私は考えています。そうなれば、伏図の減点ももう少し大胆なものになると想いますが、現状ではこのくらいにしておかないと、配点を上回る減点のオンパレードになってしまい評価基準がボケてしまうと想っているからです。

・立面の錯誤、指定面以外の立面を描いてしまった場合、ということですが。
おそらく採点されないのです。つまり0点になる。と言う事です。しかし、マイナスではないのです。しかし、合否判定からはいったん除外されます。失格ではありません。その年の図面レベルによっては再び合格図面になる可能性が残されているでしょう。このあたりの事情(あくまでも推測)についてはブログで説明するつもりでいますので、ブログに期待してください。

<三間飛車さん>
関係ないことですが、私は居飛車の棒銀という全くの素人将棋ですが、将棋は好きです。
・梁間寸法4550で120×360の梁では減点か?と云う事ですが、いろいろな場合があるので一様に判断できませんが、スパン1800の根太だけが掛かっているような場合であれば、たとえその梁に2階の間仕切り柱が乗っていてもおそらく減点はないでしょう。ただ、今回は耐震確保なんて留意事項がありましたので、大断面梁は集成材にしておくくらいの配慮は欲しいところでしたが、そうなっていなくてもOKでしょう。

・隣地境界との空きの件ですね。以前試験前に書いた1m以上の空きの件について試験終了後に書くといってまだ正式に書いてないんですよね。
私が、どのように書いたかといえば、試験課題に対する試験元が作成した図面は、必ず隣地空きがマス目の都合上1365(1m以上)は確保されている。と書いたんです。つまり、この意味は模範解答はそのように作成されているはずだから、そのつもりでエスキスは作れるはずだ。ということなのです。ではその根拠は何なのか?
以下は私の考えです。少なくとも公的試験において試験実施責任者として、どんな法律であろうとも、明らかに適用され、また行使される恐れのある法律に抵触してしまうのは明らかに問題だろうし、試験課題文にしてもそこに使われている日本語は、熟慮した上で使われている。そこまで配慮している試験元が「民法」を見落とすはずはない。と考えたからです。
 民法では、隣地を見下ろす窓などで境界線からい1m以内にあるものに対しては、隣地居住者が要求した場合は目隠しをしなければなりません。つまり2階の窓で、西・東・北に居室などがある場合は、その面に窓を設けるとその事項に抵触する可能性がでてくるのです。受験者はそこまで考えなくてもいいでしょうが、試験元がそんな図面を想定してしまっていたとしたら問題です。そのことを知っている受験者がいて、コンプライアンスにもとづいて計画したばっかりにハンデを負うことになってしまうからです。少なくとも模範解答は当然そのような事もクリアした上で作成されているはずだと考えているからです。正直この事はあまり公表したくなかったので、ぼやかしてしまおうかななんて想っていたんですが、三間飛車さんの信頼を裏切るわけにはいきませんので、しっかり解答してしまいました。
この事を利用すれば、計画に当たっては隣地境界から1m以上の空きを確保した計画のほうが、より模範解答に近づく計画が出来る。ということです。
試験にはいろいろな武器を持っていったほうが戦いやすいでしょう。これも一つの武器なんです。

<ゴリさん>
・趣味室、テラス、玄関ポーチ、玄関土間部分をGL+150にて設計してスロープはそれにあわせて1/15で作図した。このケース以外と多いのではないかと想像しています。実はスロープと指定レベルの条件違反の減点を何点に設定すれば今回の製図試験の採点に正当性を持たすことが出来るのか?という点で悩んだケースの代表例の一つがコノケースです。そこで課題文の「支障なく行き来出来る」とか「車いす使用者が使いやすい」、「乗り入れできる」といった文に注目して作った減点項目が段差の有無の4点です。指定レベルを守ってスロープを作った人はスロープの配置にそうとう手間取ったと思います。一方そうでなく趣味室やテラスレベルを150程度で計画した人は、すんなりとスロープの配置が出来たはずです。この差は採点に何としても反映しなければ公平性が担保されません。
この場合予想される減点は
・趣味室レベル違反   ・・・・-4
・テラスレベル違反   ・・・・-4
・玄関ポーチレベル違反 ・・・・-4
・玄関土間レベル違反  ・・・・-4
・趣味室と祖母室に段差有・・・・-4
・趣味室と廊下に段差有 ・・・・-4 
ということになり、私の予想採点は合計24点になります。
つまり、スロープの確保が難しくて、スロープやテラスがうまく計画できなかった場合と同じくらいの減点になるように配点したということです。ですから、大きな減点が発生します。

・床梁スパン5.4mで120×360の床梁は減点になるかという事ですが、減点を覚悟してください。ただ床梁の間隔が910で入っている場合は等分布荷重状態の床荷重だけであればOKでしょう。それ以外の場合、つまり、2階の管柱があったり、その梁に直行する床梁が掛かっていたりする場合は減点となると思います。
でも、床梁だけの減点で済めば-2程度ですので、心配する事はないでしょう。

今回はお約束の質疑応答を行いました。
    ということで、・・・・今日は、ここまで。

H20年度二級建築士製図試験の分析と考察 ・・・・その21

2008年10月16日 | 二級建築士設計製図試験
  ----・採点方法と合格図面について・----

 課題と解答項目の注意事項や配点予想は全て書き終わった。やはり気になるのが自分の図面の得点と合格の行方という事になるが。前回書いたように単純に減点の累計が図面の得点とはならないと想っている。では、得点はどのようにして決めるのか。いろいろな考えがあると思うが、ここに書くのはあくまでも私の考えだ。ただし、めちゃくちゃ自信がある。以下がその概要だ。

1、各図面には配点(言い換えれば持点)がある。
2、配点範囲内の減点が得点となる。
3、配点範囲を上回る減点図面はーとなる。
4、マイナス図面のない図面の上位得点が合格となる。

基本はおそらくこれだろう。ただし、その得点者がその年の合格人数となるかどうかは、その年のできばえ次第だ。そこで様々な合格調整がおこなわれるということになる。これが、合否を一概に点数だけで決められないと思われている原因を作り出しているわけだが、最終的にはその調整も点数化されていると考えなければ説明はつかない。何れにしろ上記1~4の採点方式で得点してしまえば合格なのだからその中に入ってしまえば、まずは非常にわかりやすい試験となる。受験者の多くがその中に入って合格すれば、試験元の言うとおり絶対試験。合格点数が変動したり、調整が加味されるようであれば、実質は相対試験ということになる。
結果的に例年通りの合格率ということは、明らかに相対試験化してしまっていると考えなくてはならない。
 つまり、1~4での合格者では、試験元が用意した合格人数には足りないという事だ。
 もう一つ説明しておかなければならないのは、いくら図面毎に公正に減点しても、減点の累計比較で合否が決定される事はない。理由は全ての図面で知識と技能(計画力と作図表現力)が、二級建築士資格に値するかどうかを試されているからだ。

まず、各図面の配点と合格点数を予想する。
1、平面図兼配置図  ・・・・40点
2、床伏図兼小屋伏図 ・・・・15点
3、立面図      ・・・・15点
4、矩計図      ・・・・25点
5、面積表      ・・・・ 5点

※絶対合格点数    ・・・・75点

さて、この配点と合格点の予想で、あなたの図面は何点になるだろうか?
このブログを見ている半数の人が不合格で、半数の人が合格であれば、その瞬間私の予想は正しいという事が証明される(勿論今年も合格率50%前後という前提のもと)のだが、現在このブログの毎日の訪問者は300前後、数字としてあてにならない閲覧者数は800~1000というところだ。何処にも登録や宣伝もしていないブログとしてはこの数の訪問者はありがたいことだ。
この訪問者全員が、合格点数を確保していたら「合」そうでなかったら「残念」とコメントしてくれれば、この合格点数の実態がわかるのだがそれは望むべくもなしだ。
 実はこの絶対合格点は相当ハイレベルなところに位置してしまっているのが現状なのだ。たとえ75点なくても力を落とすことはないのである。

次回は配点運用と絶対合格点について更に詳しく説明していく。

 ・・・・・今日は、ここまで。 


 

H20年度二級建築士製図試験の分析と考察 ・・・・その20

2008年10月15日 | 二級建築士設計製図試験
 当初、今回の課題分析を書こうと始めたときは、まさか20回の連載になるとは想わなかった。書いていて想うことは、文字で表現する事の難しさだったり、何処までを考えて、一つの判断基準(絶対的)とするべきか。ということだった。
いまだ書きおえたところを正確に読み返す作業もしていないので、説明不足・誤字脱字等も多い中、訪問者の数に勇気付けられながら、何とかここまで来た事に自分でもびっくりしているところだが、何とかあと少し頑張りまーす。

□矩計図
ア.矩計図での切断位置記入漏れという項目は存在しないので、記入漏れでの減点はない。正確に切断面が描かれているかどうかが、まず審査される。結果図面相互の不整合という事で減点されていく。それが重大であるのか、軽微なものか、あるいは単なる欠落(又は錯誤)すむのか。いろいろな場合が、存在してしてくる。
ただ、常に矩計図評価の基本は、審査の二本柱の一つである知識と作図力(作業)を中心に評価されている。ということだ。
 アの文章をよーく読んでほしい。そして、ウの文章をよーく読んで欲しい。この二つの文章には平面計画当然配慮するべき事とか、矩計図作成上(減点の対象とはしない部分)の説明がなされているのだ。ここまで書けば気がついた人もいると想うが、具体的説明は企業秘密とさせてもらいます。

○アでの減点
・図面相互の重大な不整合  ・・・・
 (矩計図全体の不整合をいう。基本は平面と立面から想定となる)
・図面相互の不整合     ・・・・
 (矩計図の要求部位の寸法と立面等の違い。開口部の高さ、階高、軒高等、立面での減点事項と重複する部分が多いので、二重には減点しない。ただ切断矢印の方向違いの図面はここで減点されるので、矢印の向きには注意が必要。伏図との桁や床梁の寸法違いも減点)
・欠落           ・・・・
 (勿論、軽微な不整合となるのだが、ほとんど要求されていないものを描かなければならない場合と考えられるので、減点数は少ないと考えている。たとえば、窓庇や犬走りを平面や立面に描いたのに、矩計図に描かなかった。とかいうケースは平面や立面に描いたばっかりに矩計図で図面相互の不整合などといって大きな減点では、試験自体の整合性(平等・公平)が損なわれるからだ。

イ.作図範囲の指定は部屋内部分だけではない。屋外も柱心から1mは描かなければならない。ただこの項もウの指示が活かされるので、ウの項に違反しなければ減点はない。

○イでの減点
・作図範囲違反      ・・・・

ウ.この項に関しては作図上有効に使用してもらえばいい。

エ.床高、天井、高、階高、軒の出、開口部の寸法、屋根の勾配を記入する。

 ここでは、単に記入すればいいだけの話で、図面相互の整合性は表現ボリュームで審査される。したがって寸法違いは単なる計算上の事とか記入数字間違いなどが減点される。

エでの減点
・寸法等の未記入          ・・・各
・寸法間違い            ・・・各
・寸法線位置の間違い        ・・・各
・GL、各階床高、軒高のレベル未表示 ・・・各
・主要部が描かれていない      ・・・各
 (3箇所以上ある場合は未完扱い)

オ.主要部材の名称と断面寸法の両方を書く

○オでの減点
・名称未記入          ・・・各
・断面寸法未記入        ・・・各
・作図表現が不適当       ・・・各
・主要部材が描かれていない   ・・・各
 (当然、名称も寸法もないことを想定しての減点になる)

カ.床下換気口の表示
 最近は基礎パッキン(ゴム、金属)を使用しての作図も多い、通風機能さえ満足していればパッキンの方が、基礎の剛性を確保しやすい。どちらを採用しても問題はないが、しっかりと表示する事が大事だ。
ただ、立面図に表示する事を忘れてはならない。また、立面図に基礎パッキンなどと記入してある作図もあるそうだが、残念ながら立面図には基礎パッキンは見えないので、その表示をした受験者は減点だろう。立面には基礎パッキン用通風型水切りと記入するなどして、意味が通じる図面表示にしたほうがいいだろう。

○カでの減点
・名称未記入          ・・・・
・換気口が描かれていない    ・・・・

キ.アンカーボルト、羽子板ボルト等の記入
 羽子板に関しては、軒桁部と胴差部と二箇所の表示が必要

○キでの減点
・要求金物が描かれていない    ・・・各
・名称未記入           ・・・各
・寸法未記入           ・・・各

ク.屋根・外壁・1階床の断熱(3箇所)と床下防湿措置の記入

○クでの減点
・要求措置がない          ・・・各
・断熱、防湿の文言未記入      ・・・各
・断熱材、防湿材の材料形状の未記入 ・・・各

ケ.室名及び主要部位の仕上げ材の記入
 当然、部位名を書いて仕上げ材を書くことになる。

○ケでの減点
・指定部位が描かれていない     ・・・各
・指定部位の部分的包絡       ・・・各
・部位名の文言未記入        ・・・各
・仕上げ材料名未記入        ・・・各

○その他の矩計図での減点
・要求部位表示に伴う部分的包絡   ・・・・  (2箇所まで)
・材寸等の不適当は未表示扱いとし、それぞれの項目で減点
さて、今回注目の床高500の扱いだが、平面図で床高違反で減点されたものは、矩計図では減点されない。ただ、平面図に500と書いたのに矩計図は600で描いたものは、ここで床高違反の減点4となる。偶然なのかどうか図面相互の不整合で私が予想している点数と同じになる。これで矩計図終了。


□面積表
・面積、計算式、の記入

○面積表での減点
・敷地面積の錯誤     ・・・・
・建築面積の錯誤     ・・・・
・1階床面積の錯誤    ・・・・
・2階床面積の錯誤    ・・・・
・延べ面積の錯誤     ・・・・
計算式の間違いや未記入も同じ扱い

以上で本年度課題の各条件や要求図書に関する解説と配点予想は一通り終了したわけだが、さてみなさんの得点はどうだっただろうか。採点にあたっては、私は一元的な減点積み上げ方式では合否決定の整合性に欠けると考えている。

次回以降、大胆に採点方式に関して、自信たっぷりと推論していきます。
勿論、質問・疑問にも返事をしていきます。

  ・・・・・今日は、ここまで。

   



お礼

2008年10月13日 | 二級建築士設計製図試験
 感想や質問をお寄せ頂いた方、「ありがとうございました。」
質問に関しては必ず、今回の連載のなかで応えさせて頂きます。感想などは何とか次のステップに役立たせたいと想っています。
この連載も、まだあと数回ありますので、質問・疑問・コメント等、ありましたらお寄せ頂きたいと想っています。

  ・・・・とりあえず、御礼まで。

H20年度二級建築士製図試験の分析と考察 ・・・・番外

2008年10月12日 | 二級建築士設計製図試験
       ・・・・コメント大募集のお願い・・・・

 H20二級建築士設計製図試験の分析と考察も、もう少しで連載終了となる予定ですが、書いている本人としては少しでも参考になればと思い書いているのだが、媒体の性格上どうしても一方通行になってしまうのはいたし方ない事とは思っているものの、やはり何とかして、受験者の反応などを知りたくなります。
 このブログを続けていく限り、このシリーズも続けていくつもりですが、何とか受験者の反応も反映していきたいと考えています。

 そこで、ここまでの段階で、今年受験を体験した方々の感想や疑問、反論等があれば是非ともコメントを頂きたいと想っていますので、大募集します。是非とも協力をお願いします。
 今年の設計製図課題の解説を終わるにあたり、疑問や反論に対して応えていきたいと想っていますし、感想に関しては今後のブログ作成に活かして生きたいと想っています。

 訪問してくださっている方の協力をお願いいたします。

  ・・・・今日は、お願いで、おしまい。

H20年度二級建築士製図試験の分析と考察 ・・・・その19

2008年10月11日 | 二級建築士設計製図試験
□立面図
ア、南側立面以外は採点しません。
イ、屋外スロープ、屋外テラス及び手摺については、外観で見える場合に記入する。
この文には試験元独特の得意な表現があります。気がついていますか?屋外計画でありましたね。
屋外スロープで、踊り場を設ける場合は・・・・です。この表現が出てきたら、そうしないとダメ(試験もとのご機嫌を損ねます)なんです。
 たとえばスロープ15分の1で500も上がると7.5mです。そんな長いスロープに途中で踊り場もつけないなんて、全く車いす使用者の事がわかってないといえます。減点ではないですが、描いた人と描かなかった人では差をつけられます。

立面の場合は、南面指定ですので、スロープやテラスは見えるに決まっていますので、描かなかったら減点なんですが、とにかくこの「~る場合」という表現は曲者なんです。「行き来」とか「一体的」とかどうも曖昧になりがちな空間利用の表現が多用されがちな課題文ですがこの「~る場合」もその中の一つなんです。

 日本語では「~るばあい」と読むんですが、製図試験では「~るようにして」と読むのが正解なんです。今回この「~る場合」は4回登場しています。

○立面での減点
・指定面以外の立面図 (おそらく採点されません。つまり立面は0点)
・最高の高さ、軒高、建物幅、屋根の形、
 1階床高、2階床高の明らかな間違い    ・・・各
・窓、庇、テラス、スロープ、手摺、ポーチ、
 床下換気口、GL等の間違いや欠落     ・・・各

   ・・・・今日は、ここまで。

H20年度二級建築士製図試験の分析と考察 ・・・・その18

2008年10月10日 | 二級建築士設計製図試験
□2階平面図
ア~カについては1階平面で解説済みの部分が多いので、ウとオの配点を予想しておく。

ウ.浴槽、洗濯機、洗面台、
 洋式便器の未記入   ・・・・各

オ.屋根伏図に関して
・屋根伏図の欠落   ・・・・
 (棟のライン表示がないものも欠落扱いとする)
・水勾配方向の未表示 ・・・・

そのほかに1階2階平面図で作図不足として扱うものとして
・管柱の欠落(1箇所)   ・・・・  (3箇所まで)
・窓の未表示(1箇所)   ・・・・  (3箇所まで)
・扉の未表示(1箇所)   ・・・・  (3箇所まで)
・スルー線未表示(1箇所) ・・・・  (3箇所まで)
・その他軽微な作図不足   ・・・各
があるだろう。2階平面に1階窓庇の記入はなくても減点ではないと考えている。
が、合格を目指すには描いたほうが有利であることは間違いない。

□伏図
 主要部材は、通し柱、1階管柱、2階管柱、胴差、床梁、桁、小屋梁、火打梁、棟木、母屋、小屋束をそれぞれ対象とする。凡例表示違反は欠落とみなす。
平面との錯誤記入も欠落とみなす。

・通し柱、1階管柱、2階管柱、小屋束の欠落  ・・・・
 (一部材、各項目2箇所までカウント、以下同じ)
・胴差、床梁、桁、小屋梁、棟木、母屋の欠落  ・・・・
・伏図に書き込み部分の胴差、床梁、桁、
 小屋梁の部材断面が不適当          ・・・・
・凡例記入部分の部材断面が不適当(欠落も同じ) ・・・各
・主要寸法の欠落               ・・・・
・火打梁の不足                ・・・・
 
母屋や束のピッチの不適当とか桁や母屋のけらばの出がないなども欠落と同じ扱いと思って欲しい。火打梁については、留意文の減点以外の項目として、全体的な量や表示と解釈して欲しい。

ここまでの解説や減点の累計でおそらく、数10点になってしまっている受験者もいるだろう。しかし各図面には減点の足きりがあるので、単純に100-減点累計が答案の点数ではない。という事を前もって言っておく。まぁ、あくまでも私の考えでは、と言うことだが・・・・

  ・・・・・今日は、ここまで。