祈ることしかできないけれど

ＮＨＫ　昨日の２２時からの戦争特集番組　宣伝映画の話はエグかったな。

アメリカ海兵隊の記録フィルムをベースにした、むこうの戦意高揚映画の話だった。
ホント、米国の財務省の高官も悪で、戦費が足らないから、日本兵は残虐で
憐れみを感じる必要はないと宣伝して、
善良で何も知らない国民に大量の国債を購入せしめ（急にむかしふう）
高額の戦費を調達したという話だった。

ベースになる海兵隊の記録フィルムは
ＮＨＫがあらかじめ字幕スーパーで（遺体が写っている）と断るくらい、
めずらしく、レアで、えぐかった。

有名なサイパン島の女の人が断崖の上から身を投げるフィルム。
あれは、最初に赤ちゃんを海に投げてから、じぶんも海へ飛び込むのが
真実だそうで、そのあとの海に浮かんだ赤ちゃんの遺体、女の人の遺体も
写されていた。アメリカはなんでも率直に記録するからな。
ちいさなちいさな、赤ちゃんの遺体も、何人かの、海に浮かぶ女の人の遺体も
今でも目に浮かんでかわいそうでたまらなかった。

それはアメリカ兵たちも同様で、負傷兵、沢山大怪我した人たちが
横たわっていて。カラーフィルムだからさ、血がたくさん滲んでいてな。
あーいうの見ちゃうと、ダメだな。精神錯乱の兵隊さんもいたな。
あの人たちは、その後どうなったのかとっても気になるな。
生きて故郷まで帰れたのかどうか、気になるよ。

おかげで、４時３０分に起きてしまった。

ＮＨＫのやつ、オレが高校生の頃から、夏になるとこんな番組
やっちゃあ、視聴者を眠らなさくなるんだけど、
今年のシリーズはたくさんあって、５４歳の、戦争物は
見慣れている（ＣＳのヒストリーチャンネルとかで）おれでも
レアで、エグイ。
もっと年齢が上の、善良なおばあさんとかが見たら、
涙が止まらない内容だろう。

郁子と、こわいけど、全部見ようと言って頑張って居るし、
二人で見ていると、末っ子や娘たちもリビングに降りてきて、
結構見てくれている。
俺や、郁子も戦争体験者ではないけれど、
一緒に見ればな、子供たちにも伝わるところがあるだろうからね。

このシリーズはまだまだ続いて、きょうは
特攻隊のはなしらしい。
これまた、レアだな。こわいな。日本ニュースの世界だな。