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カノケンブログ

釣り道具リール整備に関する事や日常の出来事などを書いています。

メインシャフトにはオイルを②

2023-05-31 08:54:53 | 日記
おはようございます。

メインシャフトにはを読んだ方はその必要性が分かってもらえたと思います。
②では更にいいことがある事を書いてみたいと思います。
これはステラのクラッチカバーを外した状態。

右側の筒状のがクラッチインナーでクラッチ本体の真ん中、ピニオンギアにはめてクルクル回ります。

クラッチ本体に6つある円柱の物がクラッチローラーでインナーと常に触れたまま回転しており、
メーカーではここへの注油は禁止していますが油分が無いと金属磨耗が早く、潤滑、冷却の為にフルオーバーホール時には微量のオイルを僕は挿します。

クラッチが磨耗して来るとカチャカチャやシャラシャラみたいな音が出てきます。
油分が無いと摩擦が増え熱も出ます、熱が出ると金属は冷めた状態よりは軟らかくなりますので変磨耗や酸化も早くなり錆等が出やすくなります。
インナーとローラーが変磨耗するとは、

分かりやすく極端に書いていますが、こう言う事。
変磨耗したローラーの黒く塗りつぶした部分が回転時に遊びになり暴れてしまうのでカチャカチャやシャラシャラ等のノイズが出てしまいます。

そこでメインシャフトの注油が大切になります。
ピニオンギアとメインシャフトの隙間を通り内部にオイルが回ると前回は書きましたが、それ以外にクラッチにも微量に周る為磨耗を遅くするだけでは無く、滑らかに磨耗し綺麗な当たり出しが出来ます。

メインシャフトにオイルを挿す、日常メンテナンスにたった1つ加えるだけで1年続けただけでも天と地の差が出ます。

本日も張り切って行きましょう、よろしくお願い致します。

メインシャフトにはオイルを。

2023-05-28 09:03:50 | 日記

おはようございます。

SEXY-DYNAMITE'Sへ持ち込み依頼された方だとご存知の人が多いと思いますが、
今日はメンテナンスの時、メインシャフトに注油して少し上下させとけばいい事ある話しを少ししますか。

ローターから見えるメインシャフトの付け根には防水ゴムパッキンありますが100%防水ではありません。
水洗い以外、何もしない人で経験した人もいると思いますが、メンテナンスをしないで起こるゴリ感の原因の1つにベアリングの錆があります。
逆に、注油等豆にやっているにも関わらず内部のベアリングが錆びた。
この様な場合、メインシャフトから海水浸入が多いです。
先ほどのゴムパッキンが100%防水でほ無い証拠ですね。
爪楊枝で指した所から浸入、
内部から出てきます。
そして内部浸入にて1番初めにあるピニオンギア下部ベアリングを錆びさせてしまいます。

メインシャフトにも注油をするとまだまだ良い事もありますが仕事があるので、それは次回にしましょう。

本日も張り切って行きましょう、よろしくお願い致します。

アタリ出し・・・・そのやり方、正しいですか?

2023-05-20 08:37:45 | 日記

本文と写真のリールは関係ありません。

リールのアタリ出しとか、馴染ませると言って机上で勢いを付けてグルグルッ~とカラ回しや、かなりの高速で長時間回し続ける光景を見た事ありませんか?
そのやり方は実際にはどうなのでしょうか。

持論になりますが、そのやり方では馴染まない、アタリは出ません。
100%言い切るのは出来ませんが、高確率で自分でギアを痛めています。


理由としてはルアーを付け、水の抵抗を受けているときの早巻き速度を遥かに上回る速度で机上にて回すから。
古くからの読者なら知っているでしょうが、新品ですら殆ど油脂が付いていない状態にて、あり得ない速度で回し続けるとギアを変磨耗させてしまいます。
車で例えるなら、ニュートラルでレッドゾーン以上まで回している行為になるのでしょう。

また、ウチでグリスアップ又はオーバーホールしたばかりだとしてもあり得ない速度で長時間回し続けるとギアボックス内の外側に遠心力でグリスは放出されるでしょうね。
油脂が完全に無くなりはしませんが、それでもグリスが保護出来る範囲を超えるでしょうから やはり変磨耗させてしまうでしょう。

机上でどうこう出来る程単純では無いです。
実際にテンション掛け低速で30分位は巻く等しなくては、机上でそのやり方では新品であっても部品を傷めている事の方が多いのではと思います。
心当たりがある方もまだ間に合うかも知れません、必ず油を切らさない最低条件にてテンション掛け低速で。
お酒を呑みながら愛機を触る時は高速は避けるに切り替えてみて下さい。

本日も張り切って行きましょう、よろしくお願い致します。

ローターがぶれる!?

2023-05-16 07:44:59 | 日記

「ローターがぶれる。」
良く聞く事があると思いますが本当にローターのブレなのでしょうか?
1枚目の写真を見て下さい、約中央にある金色のギアがピニオンギア、ピニオンギア左端にネジの溝があるのが見えるでしょうか?
ここにローターが付きナットで固定されています。
ローターがぶれるにはここのナットが緩んで無い限りはあり得ない事で、自分で分解して本締めを忘れたとかで緩みぶれる等、100%あり得ない訳では無いですがかなり考え辛いです。

僕の経験上ですが、ローターのブレだと錯覚している多くが、
「メインシャフトのブレ。」
です。
1枚目の写真を見てもらうとメインシャフトはピニオンギアの中を通り本体内部に固定されます。

本体内部に固定されるメインシャフト1番端にある部品、これを、
「摺動子(しゅうどうし)。」
と言います。
反対側の端にスプール、スプールつまみで固定されています。
メインシャフトと摺動子をつなぐネジは新品時にはネジロックでがっちり接着されているのですがオイルやグリスの油分が染み込んだり、テンションで引っ張られたり押されたりを数年間繰り返す事で緩んでガタが出て来ます。
写真の様に完全に外れてしまう事は先ず無いですが、緩んでしまうと反対側にスプール、つまみとあれだけ重いウエイトが乗っかってるのでかなりのぶれでローターがぶれている錯覚をしてしまいますが実はメインシャフトのブレの方が多いです。

又、摺動子の形状はU字になっておりメインシャフトが固定され湾曲している反対側はクロスギアに連結されスプールの上下運動をするようになります。

水洗い以外メンテナンスをしない人に多いのが摺動子の潤滑がなくなりクロスギアに食い込み破損ハンドルがロックしてしまう、あるいは腐食によりU字部分が折れてスプール上下しなくなる、
ここまでなれば壊れたのでは無く、壊した事になり釣人としては失格です。

機械である限りメンテナンスフリー、何もしなくていいなど有り得ませんのでしっかりメンテナンスをして今シーズン終了まで釣りを楽しみましょう。

また、SEXY-DYNAMITE'Sでは水没リールだけはお盆、お正月、定休日関係無く受け付けています。
錆、腐食をさせない為に分解、洗浄まで優先して行い組み立ては順番で仕上げますので水没させてしまった方もHPからお問い合わせ下さい。

今週は2連休、ヨシムラさんの整備に没頭します本日も張り切って行きましょう、よろしくお願い致します。

'18ステラと'22ステラ。

2023-05-14 09:08:59 | 日記

おはようございます。

何かと書かれている'22ステラ、使いこなせず'18を称賛したり戻る人の声を聞いたりもします、
職業柄、どうなの?どうなの?と漠然な質問をとても多くされます。

縁が無く別れてしまった元彼女と今の彼女では容姿も性格も違いますが比べる事事態がナンセンス、そう言う事ですよね。
使いこなせず愚痴るより、対応できるテクニックを身に付ける努力に拘る方が前向きです。

そう答える様にしています、全く問題無く使う人の方が圧倒的に多く自分とは何処が違うのかを見つめてみましょう。

本日も張り切って行きましょう、よろしくお願い致します。